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チョ・ヒョナ前大韓航空副社長、荷物も持たずに法廷からすぐに帰宅


22日の控訴審で「執行猶予」を宣告されたチョ・ヒョナ(趙顕娥)前大韓航空副社長(41・女)の姿は、1審の時とは全く違った。法廷で大きく泣きくずれることはなく、淡々とした表情だった。去る2月の1審宣告ときには、裁判部が彼女の提出した反省文を読み上げると、顔を両手で覆って大きく泣いた。傍聴席にも鳴き声が聞こえるほどだった。

チョ前副社長はこの日、化粧気ない顔に黒縁眼鏡をかけて法廷に出席した。緑の囚人服を身に着けて公判中俯いたまま何も言わず、裁判部の主文と宣告の理由を聞いた。「執行猶予」の主文が宣告され、ようやく手に持ったティッシュを顔に持っていったが、彼女が1審の時のように涙を流したかどうかは分からなかった。

1時間続いた裁判が終わると、チョ前副社長は裁判部に腰を曲げて挨拶し、足早に法廷を出ていった。彼女は執行猶予で釈放されることを事前に知っていたかのように、30分で弁護人が用意した黒のズボンと上着に着替えて法廷の入口から出てきた。一般的に拘束されていた被告人が控訴審で執行猶予の宣告を受けても、拘置所に寄って荷物をとり、他の受刑者と挨拶をしてから出てくるのとは異なり、彼女はすぐに法院(裁判所)から出てきた。

チョ前副社長は、「執行猶予」が無罪ではないことを認識したのか、午前11時30分頃、法廷から出てきても、特別な言葉はなかった。内信と外信を問わず集まっていた取材陣に少し戸惑った様子を見せ、騒がしい法廷外の状況で大韓航空の関係者に寄りかかり、10分ほど立っていた。その時になってようやく感情が湧き上がって来たのか目頭が少し赤くなった。その後、自分自身の出迎えにきた会社の関係者や知人をなだめる姿を見せた。

チョ前副社長は「いまだ苦痛を訴える被害者に言うことはないのか」「裁判部の判断や、今後、上告するかどうかを教えてくれ」という質問には一貫して沈黙を守った。それ以上質問には応えたくなかったのか、弁護人に軽く手で合図を送り、事前に待機させておいた車両に乗って普段着のまま双子のもとへ戻っていった。

チョ前副社長の弁護人が「この事件で傷を負ったすべての方に、被告人に代わって謝罪申し上げる」と、代わりに謝罪した。

この日の裁判は、ソウル法院総合庁舎で最大150席規模の大法廷で行われた。それでも空席を見つけることができないほど熱い関心を集めた。大韓航空の関係者をはじめとする傍聴者は、午前10時に予定された公判時間前から法廷の外に並んで入場を待ち、海外メディアも法廷の内外で待機して、この日の宣告を見守った。
  • 毎日経済 キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-22 14:03:34




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