トップ > コリアナウ > 社会 > 大型マートの「自動車景品」は誰のもとへ…?

大型マートの「自動車景品」は誰のもとへ…?


韓国の2大大型マートであるEマートとロッテマートも消費者を対象にした懸賞にて、景品代理店やマートの関係者などが高価なイベント景品を横領したり、個人情報を不法に収集していたことが分かった。昨年、ホームプラスが顧客情報を違法収集して問題になったことに続き、Eマートとロッテマートが行った景品イベントでも「景品すり替え」が発生していたことが確認され、騒動が拡散する見込みだ。

韓国の個人情報犯罪政府合同捜査団は20日、保険会社の景品イベントの当選者をすり替えて、4億4000万ウォン相当の景品を横領した疑い(業務上背任)でP景品代理店代表のソ容疑者とEマート営業チーム前課長のイ容疑者、Eマートブランド戦略チーム前課長のキム容疑者ら5人を拘束起訴し、8人を在宅起訴処理するなど、合計27人を裁判に引き渡したと明らかにした。

検察によると、P社は、2012年10月から2013年12月までに保険会社3からの依頼を受け、Eマートの店舗で景品イベントを行っており、ソ容姿者は景品当選者の個人情報を虚偽に記載して当選者をすり替える手法で、全景品金額7億9000万ウォンのうち4億4000万ウォンを横領した疑いを受けている。自動車景品40台のうち、26台を取引先の代表や家族、知人などに提供しており、景品イベントを進行する過程で、顧客の個人情報467万件も不法収集したことが分かった。

イ容疑者も1等の自動車景品3台と請託費など、9億9000万ウォンを収受した背任収賄の疑いで、キム容疑者は合計19億4000万ウォンを受け取った容疑で、それぞれ拘束起訴された。

景品の横領は、ロッテマートでも起こった。

韓国全国のロッテマート店舗で保険会社の景品イベントを行ったM業者の代表チョン容疑者と同じ会社の幹部イ容疑者は、1等賞金の自動車1台を横流しし、顧客情報22万件を違法収集した疑いを受けて、同日、書類送検された。M社はロッテマートのホームページや店頭でのみ当選者を知らせ、当事者には別途通知を行わず、当選者120人のうち当選の事実を聞いてきた顧客18人にだけ景品を支給したことが分かった。

検察側の関係者は、「Eマートとロッテマートは、抽選過程で収集された個人情報の受け渡しをした事実が確認できず、『嫌疑なし』処分を下した」とし「一部の従業員だけがつながっていただけで、大型マートは単にイベントのために店舗を貸しただけと判断して、個人情報保護法違反の疑いはない」と述べた。

検察はまた、Eマートが過去2012年から昨年まで保険会社に「第2者提供同意」を撤回した会員情報798件を引き渡したことを確認し、関連業務を担当したEマートチーム長のハン容疑者とEマート法人を個人情報保護法違反の疑いで略式起訴した。

ライナー生命と未来アセットの場合、保険契約を締結した顧客情報1万6021件をロッテマートに不法提供した容疑でスタッフと法人が略式起訴された。

先立って昨年末、ホームプラスは景品イベントを直接進行しながら、顧客の個人情報2400万件を保険会社に売り渡し、収益を得たことが明らかになり、波紋を起こしたことがある。 Eマートとロッテマートの場合、抽選を主催したり、個人情報を売り渡してはいないものの、イベントがマートの営業所で行われたうえ、一部の従業員などが関わっているため、責任から自由になることは難しいものと見られる。

これにより、ロッテマートの場合、今年の初めから保険会社などが進行する景品イベントを全営業所で禁止している。
  • 毎経ドットコム ペ・ユンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-07-20 19:53:22




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア