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韓国「大卒者が良質な職に就けない」…日本の2倍


大卒以上の学歴者がそれに見合った良質の雇用を得られない現象を数値化したミスマッチ(mismatch)指数が、韓国が日本の2倍だということが分かった。特に青年層の雇用ミスマッチが経済成長に非常に否定的な効果を出すということが証明され、これに対する対策が急がれるという意見が提起されている。

韓国銀行が21日に発表した「主要国の労働市場のミスマッチ現状と示唆点」によると、2010~2013年の韓国のミスマッチ指数は0.89を記録した。これは同期間0.44を記録した日本の2倍の水準であり、青年雇用問題が20年以上前から問題となっていた米国とドイツに比べても0.1~0.2ポイント高い数値だ。報告書は「世界的な金融危機を経て、主要国を中心に能力と雇用の間のミスマッチが増大した」とし「低成長による労働需要の減少と新規雇用を妨害する労働市場の硬直性が主な原因だ」と明らかにした。

OECE資料によると、韓国の正規雇用保護指数は、2013年を基準にして日本や米国よりも2~3倍高かった。報告書はこれを根拠に、一部の正規職に対する過度な保護がその外にいる労働者の就業機会を制限しながら、失業を長期化させる副作用を生んでいると指摘した。失業者が再び労働市場に再入する時期がどれほどなのかを計算する雇用調整速度は、グローバル金融危機以降、下落を続け、同じ期間に数値が上がった日本と対照的だった。

報告書は雇用ミスマッチが経済成長に否定的だと指摘した。特に15~29歳の若年層、そして大卒以上の学歴者の雇用ミスマッチが他の年齢や教育水準に比べて成長率に有意味な負の効果を出すことが分かった。著者は「青年失業問題が長期化する場合、人的資本の形成などを阻害して、生産性の低下を助長する可能性がある」と明らかにした。

報告書は雇用ミスマッチを軽減するために、大学の定員を合理的に調整して、新しい産業を育成して、良質の雇用を創出しなければならないと提言した。
  • 毎日経済 ナ・ヒョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-21 16:16:58




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