トップ > コリアナウ > 社会 > 釜山市、韓・日海底トンネル再推進…釜山市長「西釜山の開発に必須」

釜山市、韓・日海底トンネル再推進…釜山市長「西釜山の開発に必須」

来年に事業費などの細部検討 

釜山市は重点事業として韓・日海底トンネル建設を推進する予定で、成功するかどうかが注目される。韓・日海底トンネルは1990年代初頭、日本の提案で一度検討されたことがあったが、経済性が低く、日本の大陸進出の橋頭堡として悪用される可能性があるというおそれのためにうやむやになった事業だ。

釜山市によると先月31日、韓・日海底トンネル事業の妥当性検討を来年に実施する予定だ。釜山市は5億ウォンの雇用費を確保し、韓・日海底トンネルの区間と事業規模、総事業費などを具体的に検討する計画だ。

釜山市が本格的に韓・日海底トンネル建設を再検討し始めたのは、西釜山開発とからんでいる。釜山市は西釜山に庁舎をオープンするなど、比較的遅れている地域を重点的に開発して、釜山を2030年に所得5万ドルの世界都市30位圏に進入させるという目標を立てている。西釜山の開発を起点に釜山をこれまでの東南圏から一歩進め、麗水(ヨス)と浦項(ポハン)まで網羅する広域経済圏の中枢都市として育てて世界の都市に成長させるという構想だ。

徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山市長は、西釜山をグローバル都市にするためには韓・日海底トンネルが必須だと見て見直しを指示した。釜山市は2010年に釜山発展研究院を通じ、韓・日海底トンネル建設と関連して複数のルートを検討したことがある。当時検討された案によると、第1案は対馬島北端~南兄弟島~加徳島~釜山新港を通過し、距離は68.29キロで全区間の事業費は約113兆ウォンだ。韓国で負担しなければならない予算は、対馬島~釜山区間で36兆4000億ウォンと調査された。

第2案は対馬島北端~ナム島~鳴旨(ミョンジ)経済自由区域間の72.7キロで、約123兆ウォンの事業費が予想され、国内区間の事業費は41兆6000億ウォンであることが分かった。 1992年、日本が最初に提案した韓・日海底トンネル路線は、九州の佐賀県を出発して対馬島を経て釜山や慶尚南道の巨済島に至るものだ。

韓・日海底トンネルが建設されると、釜山を基点にヨーロッパまで道路網で接続され、韓国が中国とロシアを含む北東アジア広域経済圏の中心国家として成長することができる。また、韓国と日本の共存と繁栄のための積極的な協力関係を誘導し、資源開発と共同利益創出はもちろん、葛藤と紛争の代わりに平和的関係の定着にも役立つと期待される。
  • 毎日経済 パク・ドンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-31 17:27:46




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア