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ライバルがいない...今年も「パク・インビの世界」

シーズン初優勝・ライバルに圧勝・世界ランキング1位守城/ミッションヒルズ・ワールドレディース24アンダー優勝...ペテルセン2位 

女王は余裕たっぷりで、2位は焦って見えた。ボギーを犯してもバーディーを取っても、表情ひとつ変わらない世界1位のパク・インビ(朴仁妃、26・KB金融グループ)の姿に、「2位」スーザン・ペテルセン(33・ノルウェー)は怖じ気づいたようだった。勝負はすでにその表情からも決定されていた。

パク・インビが9日、中国海南省海口のミッションヒルズCCのブラックストーンコース(パー73)で終わった欧州女子プロゴルフツアーのワールドレディースチャンピオンシップ最終日に8バーディー・2ボギーで6アンダー・67打を記録し、合計24アンダーパー・268打でペテルセンに5打差をつけ、今年の初勝利を申告した。

昨年6月30日に終了したUS女子オープンでメジャー大会3連勝を占めた後、8ヶ月ぶりの優勝だ。

もちろん米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーの舞台ではないが、世界1・2位がチャンピオン組で正面から取り組んで収めた優勝という点でその意味が大きい。昨年、ペテルセンに逆転負けした悔しさもきれいに雪辱した。

パク・インビは国家対抗戦の形式を帯びた団体戦でもユ・ソヨン(柳簫然、24・ハナ金融グループ)とチームを組み、40アンダーを合作して、中国をなんと28打差で追い抜き頂上に登った。昨年はパク・インビがキム・ハヌルとチームを組んで団体戦を制したこともある。

今週のパク・インビ(10.31点)は47週連続で世界1位の座を守っていたが、ペテルセン(9.46点)がぐんぐん追撃して来て、新たな突破口が必要な時点だった。毎大会1、2位の座が変わることがあり得る状況だったが、今回の優勝で点数差をさらに広げて余裕を持つことになったわけだ。

前日、自分の生涯最少打(11アンダーパー、62打)と最多連続バーディー(6ホール)を記録したパク・インビの上昇は、4ラウンドにつながった。

1番(パー4)と2番ホール(パー5)でバーディーを取ったパク・インビは、ペテルセンを2打差でリードした。3番ホール(パー4)は2選手ともボギー。5番ホール(パー3)のバーディーで3打差でリードし、6番ホール(パー5)は再び2人の選手がともにバーディーを記録した。

やがて危機が来た。9番ホール(パー4)のペテルセンのバーディと10番ホール(パー4)のパク・インビのボギーで間隔が1打差に縮められた。特に9番ホールでパク・インビは1メートルにつけたバーディーパットを逃して不安感を投げかけたりもした。

しかし、ペテルセンが後半9ホールでただ一つのバーディーもできない一方で、パク・インビは11番(パー3)、12番(パー5)、15番(パー3)、18番ホール(パー5)に続くバーディーで間隔を広げ続けた。特に15番ホール(パー3)で50センチにつけたパク・インビのティーショットは、回復できない決定的な一発になった。

最終ホールのバーディーパットに成功して、パク・インビはいつも球だけ軽くにぎる大人しいセレモニーとは異なり、拳を握って8ヶ月ぶりの優勝を祝った。

ユ・ソヨンが合計16アンダーパー、276打で単独3位に上ががり、アマチュアランキング1位のオーストラリア同胞イ・ミンジ(18)も15アンダーパー、277打で共同4位を占めた。チャン・ハナ(22・KT)とチョン・インジ(20・ハイト真露)が共同7位(13アンダー279打)、チョン・エナ(26)が10位(9アンダーパー、283打)に上がるなど、韓国(系)選手6人が「トップ10」に名前を上げた。

■全英女子とエビアン優勝が今年の目標

「LPGA大会ではないですが、今回の優勝は私に特別な意味があります。US女子オープン優勝ジンクスを抜け出せるようになったのがとても良いです。これからは気楽に米国に渡り、大会に出場できそうです」。

昨年、グランドスラムに対する関心からあれこれ困惑したパク・インビは、今回の優勝でこれまでの気苦労をさらっと払ってしまったように、さっぱりしたように見えた。

「2008年US女子オープンで初めて優勝してから4年の間、優勝できませんでした。昨年、2番目のUS女子オープンの頂上に登ってからも優勝がなく、それがジンクスになるかと心配していました。だから、より気持ちがいいです」。

パク・インビは、よしんば世界1・2位を争うライバルだが今回の大会に招待選手として参加して、スーザン・ペテルセンについて多くを知ったことを非常に喜んでいた。「今回の大会には二人とも招待選手として参加し、イベントに参加したことからあれこれ互いに多くのことを知りました」。

パク・インビはまた、「今年のショットはもちろん、心と体の両方が昨年に比べて良くなった」とし、オールシーズンの猛活躍を予告した。

「昨年は、実際にパッティング以外はうまくいったものがありませんでした。パット一つで支えたと言わなければならいでしょう。しかし、今年はすべてがうまくいってます。期待してもいいです」。

昨年、メジャー3連勝を占めたパク・インビの今年の最大の目標は、まだ頂上にあがってみたことのない、残りのメジャー大会での優勝だ。

「今年はメジャー大会中で優勝していない、全英女子オープンとエビアン選手権優勝が最大の目標です。昨年に比べてすっきりした気持ちで挑戦できるのが特に良いです」。
  • 毎日経済_海口=オ・テシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-09 21:43:29




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