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政府、微細塵の人体有害性を今後10年間研究…これまでの研究は何のため?


  • 政府、微細塵の人体有害性を今後10年間研究…これまでの研究は何のため?
  • < 微細塵が国民の健康に与える影響調査予算案 >

疾病管理本部は微細塵が国民の健康にどのような影響を与えるのかを、今後10年間にわたって調査するというロードマップを整えた。微細塵の拡散に無防備でさらされ、健康への懸念が急速に大きくなっていく状況だが、国民は2026年になってようやく微細塵が私たちの健康にどのような過程を通じて、どのように悪影響を与えるのかを明確に知ることができることになる。微細塵によって国民の健康が深刻におびやかされている状況を度外視した、政府の安易な認識と生ぬるい対応が俎上に上がっている。

22日、毎日経済新聞が単独入手した疾病管理本部の「微細塵への露出にともなう健康影響の評価と適応技術の開発」ロードマップは、2017年から2026年まで微細塵が国民の健康に及ぼす影響を調査する長期計画を盛り込んだ。この計画は未来創造科学部が9月に発表する微細塵低減のための総合研究計画に含まれる。このロードマップによると、事業初期の今年の下半期は調査項目と方法などの、調査基準を整えることで時間を無駄にする。微細塵の成分分析もようやく始まる。

微細塵に対する問題提起は何度も行われたが、これまで政府レベルの基礎研究は全くなかったという解釈が可能だ。このような基礎作業が終わった後に、動物実験を通じて呼吸器や心脳血管、皮膚や目の粘膜などへの微細塵の影響に対する研究が進められる。

しかし政府は2001年、保健福祉部傘下の保健産業振興院を通じて微細塵と呼吸器疾患の相関関係を明らかにする研究課題を進めていた。

R&D資金支援を得た順天郷大学富川病院のパク・チュンシク教授研究チームは2007年、動物実験を通じて微細塵が呼吸器に入ってくるとMIFタンパク質が急増し、喘息などの呼吸器疾患を誘発するという事実を確認した。

当時の発表は、「MIFに対する阻害剤を開発すれば、微細塵による呼吸器疾患を防ぐ治療薬の開発が可能だ」という代案も提示された。この結果を公開したプレスリリースには、「微細塵による呼吸器疾患の発症メカニズムを世界で初めて究明した」という内容まで含まれていた。
  • 毎日経済_イ・ドンイ/イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-22 20:27:19




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