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「統計庁の高齢人口予測は間違っている」


  • 「統計庁の高齢人口予測は間違っている」
韓国開発研究院(KDI)は、統計庁が期待寿命を短く見積もるうえに、2026年の65歳以上の高齢層人口を100万人少なく推定したと主張した。もしもKDIの主張が事実ならば、国民年金などの社会保険全般の財政推計をすべて変更しなければならず、大きな波紋が予想される。しかし統計庁は、KDIが現実性のないシナリオに基づいて人口見通しを出したとすぐさま反論した。

KDIのチェ・ヨンオク研究委員は、11日に発表した「急速な期待寿命の増加の含意」という報告書で、医療技術などの発達で期待寿命が急速に大きくなるにもかかわらず統計庁はこれを反映せず、2026年の高齢層人口は2011年の統計庁予測値に比べて10%(約107万人)さらに増えると明らかにした。これは世界的に類例なくすばやく期待寿命が大きくなる韓国の特殊性を考慮せずに、日本などの先進国の事例を土台にしたモデルを適用し、高齢人口の増加率を過小評価しているというわけだ。

チェ委員は、「現在の死亡率予測モデルはシンプルなので多くの国で使用されるが、死亡率の減少傾向を始点と関係なく全く同じと見ることから誤謬が発生する」と説明した。実際に、政府は2003年の第一次財政推計当時に、2050年の65歳以上の人口を1527万1000人と予想したが、わずか10年後の2013年に1799万1000人に増やした前例がある。

チェ委員は「問題は、体系的に過度に少なく予測した誤差が累積すると、財政を悪化させるということ」だとし、「高齢層の人口を少なく見積もると公的年金と社会保障支出の推計も少なく見積もることになり、制度改革の必要性を半減させることがありうる」と付け加えた。

しかし統計庁はKDIの推計が国際基準に合致せず、現実性が落ちるという立場だ。統計庁はこの日に報道資料を通じて、「65歳以上の人口の場合、最近5年間の人口推計と実際の数値との誤差は0.6%にとどまった」とし、「わが国私よりも先に急激な少子高齢化を経験した日本の推計誤差よりも小さい」と明らかにした。統計庁は続けて「誤差が毎年累積して増加したとしても、15年後に過小予測される高齢層人口は最大1.65%水準だ」と反論した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-11 17:36:37




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