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ウッズでもルイスでもない 男女ゴルフの天才が輝いた一週間

マキロイ、ブリティッシュオープン優勝を鷲掴みにし、キャリアグランドスラム達成目前/リディア・コ、17歳少女がマラソン・クラシック優勝...最年少賞金100万ドル突破 

# 2004年、15歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)の父ゲイリーは、息子が26歳になる前に全英オープンで優勝するという500対1の配当率で、あるブックメーカーに200ポンド(約35万ウォン)をかけた。父は10年前にすでに息子の「天才」がパッと花を咲かせることを固く信じていた。

# アマチュア時代、ニュージーランド同胞のリディア・コは、将来プロゴルファーとして成功したら返済することにして作られた「トラストファンド」から出た経費で各種競技に参加した。ニュージーランドの多くの企業や篤志家が、彼女の天才性に喜んで賭けた。

男女ゴルフの天才が輝いた一週間だった。マキロイ(25)はメジャー大会の全英オープンで優勝し、「キャリアグランドスラム」にいまやマスターズのグリーン・ジャケットのみ残し、リディア・コ(17)は、米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーマラソン・クラシックの頂上に登り、最も若い年齢で賞金100万ドルを突破した。

マキロイは21日(韓国時間)夜明け、イングランド・ホイレイクのロイヤルリバプールGC(パー72・7312ヤード)で開かれた第143回全英オープン(賞金総額540万ポンド)の最終日の試合で、4バーディー・3ボギーで1アンダー71打を記録して、合計17アンダー271打でセルヒオ・ガルシア(スペイン)とリッキー・ファウラー(米国)を2打差で引き離して優勝した。優勝賞金は97万5000ポンド(約16億9000万ウォン)。

2011年のUSオープンと2012年のPGAチャンピオンシップでそれぞれの頂上に登ったマキロイが、「最古のメジャー」ザ・オープンまで鷲掴みにし、いまやマスターズだけを制覇するとキャリア・グランドスラムを達成することになる。25歳以下の年齢で3つのメジャー大会で優勝した選手は、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズ(以上米国)に続きマキロイが3度目だ。キャリア・グランドスラムを達成した選手もニクラウスとウッズそしてゲーリー・プレイヤー、ベン・ホーガン、ジーン・サラゼンまでの5人だけだ。いまようやく「次世代の皇帝」としてしっかりした足場を備えるようになったわけだ。

マキロイ優勝のニュースを伝えた数時間後に、今度は「次世代の女帝」リディア・コが米オハイオ州シルバニア・ハイランドのメドーズGC(パー71・6512ヤード)で開かれた米LPGAマラソン・クラシックで優勝した。最終日、ボギーとバーディのみ6打を奪い6アンダー65打を記録したリディア・コは、合計15アンダーパー269打のユ・ソヨン(柳簫然、24才・ハナ金融グループ)を1打差で抜いた。去る4月、スウィングイング・スカーツ・クラシックでプロデビュー初勝利を収めた後、3ヶ月めで獲得したシーズン2勝目だ。アマチュアだった2012年と2013年のカナダ女子オープンまで合わせると、通算4勝目を挙げた。

優勝賞金21万ドル(約2億1600万ウォン)を加えたリディア・コは総106万ドルとなり、LPGAツアー史上最年少(17歳2ヶ月)賞金100万ドル突破の主人公になった。この部門のこれまでの記録は、18歳7ヶ月で賞金100万ドルを超えたレクシー・トンプソン(米国)だった。リディア・コはプロ転向後、15大会をすべてカット通過し、優勝2回を含めて6回もトップ10に上がる華やかな「ルーキーシーズン」を送っている。

いま世界ゴルフの舞台は圧倒的な「皇帝」や「女帝」のいない、混沌の時代だ。独走した朴仁妃が伸び悩み、長期独裁を構築していたウッズの下降傾向も顕著だ。この「ゴルフ乱世」に二人の天才ゴルファーがきらびやかに輝きながら、ゴルフ界は興奮の中に陥っている。
  • 毎日経済_オ・テシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-21 17:27:44




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