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コリアナウ > 社会 > ロッテ「兄弟の乱」再び?...非常経営体制の稼働
◆ ロッテ非常経営体制 ◆
史上初の総帥拘束事態で、財界5位のロッテグループは非常経営体制に突入した。ロッテは14日、ファン・ガクキュ ロッテ持株共同代表・副会長の主宰で緊急社長団会議を蚕室本社で開き、非常経営委員会の活動を本格的に開始した。辛東彬(シン・ドンビン)ロッテ会長がグローバル経営を主導しつつ強調してきた買収・合併(M&A)と未来新成長動力の確保は、「獄中経営」状態で危機に直面した。辛東主(シン・ドンヂュ)前日本ロッテホールディングス副会長との経営権紛争が再点火する可能性も高まっている。
ロッテ非常経営委員会はファン副会長を中心に、ミン・ヒョンギ コンプライアンス委員長と4大BU(ビジネスユニット)長が参加し、シン・ドンビン会長不在の状況で重要な意思決定を行わなければならない。前日、ソウル中央地法院はKスポーツ財団に70億ウォンを追加出捐した疑いで、シン会長に懲役2年6月と追徴金70億ウォンを宣告し、法廷拘束を行ったことによる措置だ。
この日ファン会長は各系列会社の代表者に、積極的なコミュニケーションを通じて従業員・顧客・株主などの利害関係者を安心させ、通常経営に臨むことを要請した。この日の朝、シン会長も拘置所に面会に来たファン副会長などの非常経営委の関係者に、グループの経営全般と従業員や顧客の動揺が大きくならないようにし、海外投資などの懸案については支障なく行うことを強調した。
持株会社システムがきちんと完結していない状態で、総帥の不在という突発的な悪材料が発生したことから、グループ内外で懸念の声が高まっている。
経営権紛争の再発に対する懸念も残っている。日本ロッテホールディングスの筆頭株主である光潤社の代表であり、最大株主であるシン・ドンヂュ前副会長側は13日、光潤社を通じて「韓・日両国のロッテグループの代表者として、横領・背任などで有罪判決を受けて収監されたのは前代未聞のこと」だとし、「ただちに辞任・解任を通じてコーポレートガバナンスの抜本的な刷新と再建が不可欠であったことが明らかになった」と発表した。シン会長は佃孝之社長とともに、日本ロッテホールディングスの共同代表取締役を務めている。光潤社側は株主代表訴訟や一時株主総会の要求などを検討している。