米・北、68年間の敵対関係の清算「第一歩」


◆ 米・北「6・12共同宣言」 ◆

ドナルド・トランプ米国大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北韓国務委員長は、韓半島の平和のための最初の一歩を踏み出した。トランプ大統領とキム委員長は12日、シンガポールのセントーサ島所在のカペラホテルで史上初めての米・北首脳会談を行い、韓半島の非核化と北韓体制の保障のための「太っ腹の妥結」を行った後、4項目の実行案を盛り込んだ共同合意文に署名した。

両首脳は合意文で、両国の平和と繁栄のために米国と北韓が新たな関係を確立することを約束した。また韓半島の持続的かつ安定した平和を構築するために、ともに努力することにした。

また、北韓は韓半島の完全な非核化に向けた作業を継続し、米国の戦争捕虜と戦争行方不明者の遺体を即刻送還することを含む遺骸収拾を約束した。キム委員長が韓半島を完全に非核化するという内容と、これに相応して米国が北韓体制を確保するという約束がともに盛り込まれたわけだ。 4項目のほかに新しい米・北関係を確立していこうという、米・北両国の共感も合意文に含まれた。

ただし完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を指す「CVID」という用語は、合意文から抜け落ちた。代わりにマイク・ポンペオ米国務長官が、北韓と近いうちに追加交渉を行うという内容が含まれた。

トランプ大統領は合意文に署名した後、「誰も予測できなかったレベルの会談だった」とし、「北韓の非核化プロセスは非常に迅速に始まるだろう」と明らかにした。続けて「首脳会談で多くの進展があった。非常に誇らしい」とし、「北韓と韓国の関係は大きく変わるだろう」と期待した。キム委員長に対しては、「キム・ジョンウンとの出会いは期待以上だった。彼は国を非常に愛する有能な人物だ」と評価し、ホワイトハウスに招待する意思を明らかにした。

これに対してキム委員長は、「この場を作るために努力したトランプ大統領に謝意を表する」とし、「(合意文は)新しい出発を知らせる署名だ。重大な変化をこれから見ることになるだろう」と述べた。これにより、近い将来に北韓は具体的な非核化措置に着手し、米国も北韓体制を確保するための措置を段階的に実施していくものと思われる。このための米・北間の追加の実務会談が続くと予想される。

歴史的な最初の出会いに乗り出したトランプ大統領とキム委員長はこの日午前9時(現地時間)、会談の入口でレッドカーペットの両側から笑顔を浮かべたまま、徐々に歩いた後に12秒のあいだ握手した。手を握ったまま、両首脳はフレンドリーな挨拶とあわせて談笑を交わした。

サミットの冒頭発言で、キム委員長は「ここまで来る道はけっして容易な道ではなかった」とし、「私たちにとっては互いの足首をつかむ過去があり、そのような慣行が時には私たちの目と耳を覆っていたが、すべてのことを克服してここまで来た」と述べた。続いてトランプ大統領が「大きな問題、大きなジレンマを解決するつもりだ。一緒に協力して解決していく」とし、キム委員長も「トランプ大統領と協力して課題を解決していきたい」と答えた。

両首脳は、陪席者なしに通訳だけを帯同して対話する単独会談を午前9時から38分のあいだ進行した後、10時から拡大会談を行った。拡大会談に続いて、陪席者をさらに拡大した後に実務昼食会を進行した。世間の期待を集めたハンバーガーは、両首脳の昼食会メニューには上がらなかった。首脳会談の日程をすべて終えた後に、トランプ大統領は午後4時に記者会見を行い、この日の夕方にシンガポールのパヤ・レバー空軍基地から帰国の途に就いた。
  • 毎日経済_シンガポール=イ・ヂンミョン特派員/イム・ヨンシン記者/アン・ジョンフン記者
  • 入力 2018-06-12 18:23:51.0

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