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「観光韓国」の屈辱…伸び悩む観光客誘致


  • 「観光韓国」の屈辱…伸び悩む観光客誘致
  • 閑散とした明洞の通り。今年は韓国を訪れる外国人観光客が初めて、ベトナムを旅行する観光客の数よりも少ないことが予想されている。外国人が最も多く訪れる明洞の街も24日、突然やってきた寒さのせいなのか閑散とした姿を見せている。
    ハン・ヂュヒョン記者


韓国観光が墜落している。アジアの観光覇権をめぐり、かつて日本と二強体制を構築していた「観光韓国」は1988年の海外旅行自由化以来で初めて、アジア観光の「辺境」であるベトナムにも追い越される屈辱を受けた。特に今年の初め、平昌冬季オリンピックを起点にしばらくのあいだは国家的な観光メガイベントが消え、「観光危機論」さえ頭をもたげている。

  • 「観光韓国」の屈辱…伸び悩む観光客誘致

24日の観光業界によると韓国は10月末現在、観光競争力の重要な指標である「インバウンド(外国人観光客の誘致)」統計で総1267万人を誘致したことが示され、1412万3556人を記録したベトナムに150万人ちかく差がついたことが調査された。

今年の末までに韓国は年間インバウンド観光客の規模を1500万人に予想しているが、外国人観光客1600万人の流入を楽観視するベトナムに、年間ベースでも100万人以上の後れを取ることが観測される。月間統計はもちろん、年間インバウンド統計でベトナムに後れを取ったのは1988年に旅行自由化が実施されて以来で初めてのことだ。

シム・ウォンソプ木浦大学観光経営学科教授は、「サード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)という対中国の悪材料を勘案しても、ベトナムに押されたのはインバウンドショックとするだけの屈辱的なこと」だとし、「韓国観光の魅力が低下した直接的な例として見なければならない。政府の支援などで観光活性化政策全般をリセットしないと、アジア観光の覇権をさっさと差し出すことになる」と警告した。

一時は観光覇権を競った日本と比較すると、それこそ「恥辱」レベルだ。 2014年までは1420万人対1342万人で、100万人近く先を行っていた韓国は、わずか4年のあいだに日本の半分のレベルに落ち込んだ。日本はすでに昨年10月に記録的な2869万人を超え、今年の年末までには過去最大の3100万人を予想している。外国人観光客1000万人突破は韓国よりも遅い2013年だったが、韓国がのほほんとしている5年の間に日本はこれを3倍に増やしたわけだ。

他の東南アジア諸国との格差もますます大きくなっている。一時はあごまで追撃していたシンガポールは、米・北首脳会談という好材料に後押しされて10月末に1548万人を越えた後、年末までに2000万人に迫る見通しであり、香港は10月末の時点で5256万人と6000万人突破を目前にしている。韓国に大きく遅れた台湾も10月末には892万人を記録した後、今年の年末に1000万人を突破するものと見られる。
  • 毎日経済_シン・イクス旅行専門記者/イ・ヨンゴン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-12-24 22:27:47




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