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韓国、今年から人口減少…「人口災難」に進入


  • 韓国、今年から人口減少…「人口災難」に進入

今年から死亡者が出生児より多くなる、人口自然減少が始まるという国家統計が出た。外国人の国内移住と韓国人移民を勘案した人口国際純移動まで計算した総人口は、10年後の2029年から減少すると推定された。福祉と教育、兵役管理、財政を含む全方位的に国家政策の再編が不可避となった政府は来月、イ・ホスン企画財政部第1次官をチーム長とした「人口政策タスクフォース(TF)」を組織することにした。

統計庁が28日に発表した「将来人口の特別推計:2017~2067年」によると、今年7月から来年6月までの1年の間に出生児は30万9000人と死亡者は31万4000人で、死亡者が出生児よりも5000人増える人口自然減少が始まる。

最近の少子化傾向にもかかわらず2017年(人口推計は7月から翌年6月まで計算)までは出生児が死亡者を上回り、2018年にも同じような状況が続くが、今年から人口の自然減少が本格化するという話だ。出生率と期待寿命、国際純移動のような人口変動要因が中間レベルを維持するという、いわゆる「中位推計シナリオ」が基準だ。 3年前の2016年に出された統計では、このような人口の自然減少の開始予想時期は2029年だった。最近は少子化傾向が予想よりも強くなり、自然減少の開始時点が10年繰り上げられたわけだ。昨年の合計出産率が当初の見通し(1.13人)よりも低い1.0人未満と予想されると、政府は2021年に出される予定だった将来人口推計(5年単位の発表)を特別に2年前倒しにしてこの日に発表した。

出産と死亡、国際純移動のすべて勘案した総人口(毎年7月1日現在)は、2017年の5136万人から2028年は5194万人まで増加し、2029年から減少傾向に転換すると統計庁は推算した。 2017年は0.28%水準だった人口増加率も、2029年に転回する。 2016年の人口推計では2032年だった総人口の減少推定時点は、3年繰り上げられている。

2067年の総人口は1982年の水準である3929万人に落ちるだろうと統計庁は推定した。出生率のような人口変動要因を悲観的に見る「低位推計シナリオ」によると、総人口の頂点は2019年(5165万人)に繰り上げられる。2067年の人口は1972年の水準である3365万人に墜落する見通しだ。

今年の大学に進学した2000年生まれが老人になる2065年には、青・壮年層100人当たりが扶養しなければならない高齢者・幼少年人口の割合は117.8人で、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高くなる。少子高齢化の加速で逆ピラミッド型の人口構造の変化が予想よりも早く進むからだ。

2017年の時点で707万人だった65歳以上の高齢者人口は、2025年には1000万人を越えて、2050年には1901万人まで増加すると統計庁は予測した。
  • 毎日経済_キム・テヂュン記者/ムン・ヂェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-28 19:47:30




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