トップ > コリアナウ > Korea Now > サムスン電子とLG電子が「5G市場」をけん引

サムスン電子とLG電子が「5G市場」をけん引


  • サムスン電子とLG電子が「5G市場」をけん引

5日、世界初で商用サービスされる5G(第5世代)が、グローバルスマートフォンの販売台数の低迷で萎縮した国内スマートフォン業界にとて救援投手になるだろうという期待感が高まっている。アップルがクアルコムとの紛争などで5G用モデムチップをスムーズに供給されない状況では、iPhone 5Gモデルは2020年以降になってようやく発売可能になる。スマートフォン分野の追撃者である中国ファーウェイ社なども、米・中貿易紛争で5Gフォンの発売計画を提示できずにいる。

サムスン電子が5日に「ギャラクシーS10 5G」を出荷すると、世界初のタイトルを獲得することになる。

サムスン電子は5Gチップセットとスマートフォン、そして通信機器まで統合ソリューションを提供できる企業として、約10年前から5Gの研究開発に着手して標準化を主導した。世界初のギガビット(Gb)級の転送速度の実現や多重セル間の最初のハンドオーバーのデモの成功など、5G商用化の先頭に立ってきた。

ギャラクシーS10 5Gは6.7インチで、ギャラクシーSシリーズの中で最大の画面だ。「インフィニティ-Oディスプレイ」を搭載し、ハイスペックゲームもシームレスに、より高い没入感で楽しむことができる。バーチャルリアリティ(VR)・拡張現実(AR)のコンテンツも自由に視聴することができる。サムスン電子はギャラクシーS10 5Gのほかにフォルダブルフォン「ギャラクシーフォールド」も5Gとして発売し、勝機をつかむという戦略だ。

サムスン電子は2012年、北欧の通信社にギャラクシーS2 LTEを供給しながら、世界初の4G携帯電話というタイトルを獲得した。これを契機にして当時、技術では一歩進んだと評価されたアップルを抜いて、スマートフォンの強者として浮上して足場を整えた。すばやい追撃でスマートフォン市場でアップルに追いつく契機になった。当時、サムスン電子はメーカー主導の市場を作ろうとしていたアップルのポリシーとは異なり、全世界の通信キャリアと協業して、市場シェアを拡大していった。 5G市場には超格差戦略を展開するには、さらに適切な環境が造成されている。

国内の移動通信各社は3GからLTEに進入した転換期にワイブロなどに重点を置いたが、世界初の競争で一歩押された痛恨の経験がある。今回は5日から移動通信3社がいっせいに、世界初で5Gの商用化に乗り出す。特にKTとSKテレコムが続々と5G無制限料金制を導入して、援護射撃に乗り出した。

高東真(コ・ドンヂン)サムスン電子IM代表は昨年の11月、サムスンの開発者カンファレンスで「5Gが画期的であり、モノのインターネット(IoT)の根幹であり、AR技術のバックボーン(backbone)」だとし「5Gを通じて今の10分の1以下にゲームなどの遅延時間が短くなれば、5Gが具体化することに合わせて使いやすさやユーザーの利便性なども変わるだろう」と述べた。

LG電子も19日、国内市場に5Gフォン「LG V50 ThinQ」を発売する。米国ベライゾンが11日、モトローラの5Gモジュールを装着した「motoZ3」の発売を予告したが、これはLTEの変形モデルに過ぎない。クアルコムのチップを搭載した一体型モデルはLG電子が世界初だ。 LG電子は北米市場に大きな期待をかけている。

LG電子のスマートフォン事業を担当しているMC事業本部は昨年、北米の売上げが4兆8000億ウォンに迫り、生活家電を担当するH&A事業本部やテレビを担当するHE事業本部に比べてはるかに高い売上げを記録した。これはスマートフォン事業の不振の中でも、世界最大のプレミアム市場でだけは競争力を認められているという意味として解釈される。 LG電子は昨年、グローバルスマートフォン市場では2.8%のシェアであり、直前の年度に比べて0.9%減少したが、最大のプレミアム市場である北米市場では依然として10%半ばのシェアを維持している。

LG電子の関係者は「今年からプレミアム市場を中心に、新たに再編される5G環境に合わせて完成度の高い5Gスマートフォンを適時に出荷し、プレミアム市場でのプレゼンスをさらに強固にするつもり」だと述べた。

このように世界最大の通信市場のひとつである北米市場は、国内メーカー間の競争がしばらく続くものと見られる。アップルはクアルコムとの紛争で、しばらくのあいだ5Gスマートフォンを発売する予定がないうえに、クアルコムの代替としてのインテルは2020年になってようやく5Gモデムの供給が可能だ。台湾のメディアテックが代替として浮上しているが、アップルは同社から製品の供給を受けたことがない。

中国の会社の中ではシャオミだけが5G発売計画をMWC 2018で明らかにした。武器はやはりカソンビ(価格対性能比)だ。シャオミがスペインのバルセロナで開催された新製品公開イベントで5Gフォン「ミミック 3 5G」を公開し、5月には欧州市場で599ユーロ(約76万ウォン)で発売する計画だ。 100万ウォンを下回る最初の5Gフォンになる見込みだが、まだ国内や米国での発売計画はない。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-03 20:25:15




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア