トップ > コリアナウ > Korea Now > 「5Gのメッカ」韓国を訪問する世界の大物企業

「5Gのメッカ」韓国を訪問する世界の大物企業


アップルのスティーブ・ジョブズCEOとアマゾンのジェフ・ベゾス氏の後を継ぐ革新企業家の代名詞とされる米クラウド企業セールスフォース・ドットコム(Salesforce)社のマーク・ベニオフ創業者兼最高経営責任者(CEO)が去る11日、極秘裏に韓国を訪れたことが確認された。

日本ぜの出張だったベニオフCEOはこの日、日帰りでKTを訪問した。黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長から世界初の第5世代(G)通信を商用化した韓国の技術に対する説明を聞き、KTのデータセンターを見て回った直後に出国したことが伝えられた。

19日の情報技術(IT)業界の関係者は、「今年1月のダボスフォーラムでファン会長がベニオフCEOに会って、韓国の5Gを紹介したのがきっかけになったという」とし、「世界で一番最初に5Gを構築した韓国で5Gの生態系を確認し、将来の事業を構想して行ったものとみられる」とした。

ベニオフ氏は1999年にセールスフォース社を設立し、創業13年めで業界1位のSAPを抜いて世界最高のクラウドサービス企業へと成長させた、IT業界の神話的な存在だ。セールスフォース社は昨年の売上げが132億ドル(約15兆110億ウォン)を記録するなど、毎年20%以上も成長しており、これまで7年連続でフォーブス誌が選定した革新的企業の1位に上がった。

IT業界の関係者は、「セールスフォースはクラウドベースの企業顧客に、顧客管理プログラムなどのソフトウェアを提供する会社」だとし、「5G技術が拡散するとクラウド生態系も大変革を迎えるしかない状況なので、緊急に韓国を訪問したのだろう」と説明した。

このように、韓国で世界でめて始まった5G現場を確認するために、グローバルなITリーダーが相次いで訪韓している。グローバルIT企業とキャリアの代表らは、予定にもなかった「5Gミーティング」を国内移動通信社に緊急要請するかと思えば、数十人の自社役員を率いて「5G見学」を行っている。

6月には欧州のキャリア独ドイツテレコムがティモテウス・ヘットゲスCEOをはじめ、役員50人と一緒に「5G体験団」を組んでSKテレコムを訪問する。彼らはなんと一週間もソウルに滞在し、5Gネットワーク、サービス、スタートアップまで5G生態系の全般を学んでいく計画だ。 SKテレコムは「マイクロソフト(MS)、アマゾン、グーグルのようなクラウドサービス事業者も、5Gビジネスを議論するために出会いと協力を要請している」とした。

実際に、ベニオフCEOが光化門を訪れた日にはLGのマゴグ研究団地に、南アフリカ共和国の通信社Rain(レイン)のポール・ハリス会長と役員が5Gを見学して帰った。

これに先立つ9日には、シンガポールの大規模キャリアのSing Tel(シンテル)社の代表など17人の役員が、5Gの現状を視察するためにソウル市乙支路のSKテレコム本社を訪問した。シンガポールとインドネシアなどアジア21カ国で7億人の加入者を確保したシンテルは、SKテレコムの5G見学を要請したことが分かった。

日本の通信社ソフトバンクと英ブリティッシュテレコム(BT)などの役職員も最近、龍山や麻谷(マゴク)のLGテレコム社屋を訪問した。 LGユープラスの関係者は「5Gの商用化を前後して、5Gを学ぶために香港などから海外事業者の訪問要請が続いている」とした。

LGユープラスは「南アフリカ共和国の通信社レインも5Gサービスを準備中なので、韓国の事例をベンチマーキングするために見学を要請してきた」とし、「特にARやVRなどの5Gサービスに大きな関心を見せた」とした。

アップルのティム・クックCEOも5Gを最初に商用化した韓国を訪問する可能性があることが伝えられた。 KTによると、クックCEOはダボスフォーラムでファン社長に会い、「5Gの重要性に共感しており、5Gを見るために韓国を訪問する意向がある」と述べたことがある。これとあわせて、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOも近いうちに訪韓する可能性が高いと業界は観測する。
  • 毎日経済_イ・ソニ記者/キム・ユシン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-21 11:23:17




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア