ポン・ジュノ「寄生虫は出てきません」…『寄生虫』製作報告会




「寄生虫は映画に出てきません。それぞれの登場人物の体に寄生虫がいるわけでも全くありません。非常に衛生的に完璧な登場人物たちです」。

22日午前、ソウルウェスティン朝鮮ホテルで開かれた映画『寄生虫』製作報告会。ポン・ジュノ監督は自分の7つめの長編タイトルと関連しこのように云々した後で、「映画を見ると(タイトルの意味を)あれこれと推測することになるだろう」とし、「私の口から言うのはちょっと気恥ずかしい」とした。

「あ、予告編に出てきたパク・チョンジャ先生のナレーションは、残念ながら本編には出ません。パク先生が、なぜ映画を撮る時じゃなくて予告編のときに連絡してきたのとおっしゃった」(笑)。『寄生虫』は最近、第72回カンヌ国際映画祭(5月14~25日)のコンペティション部門への進出を確定した。競争作の面々は昨年より派手だ。『寄生虫』を含めて19編で、ジャン・ピエール・ダルデンとリュック・ダルデン兄弟の『Young Ahmed』、ケン・ローチの『Sorry We Missed You』、テレンス・マリック『A Hidden Life』などはカンヌ映画祭作品賞である「パルムドール」受賞者たちの新作だ。加えて、巨匠ペドロ・アルモドバル監督の『Dolor y Gloria (Pain and Glory)』、ジム・ジャームシュ監督『ザ・デッド・ドント・ダイ』、グザヴィエ・ドラン『Matthias and Maxime』なども侮れない。

ポン・ジュノ監督のカンヌ進出は2年前の『オクジャ』に続き5回めだ。受賞経験のない彼は「賞を受ける可能性は大きくないだろう」としながらハハハーと笑った。「リストがものすごいじゃないですか。大学の時に映画を勉強しながら接した監督がいっぱいいらっしゃる。その隙間に挟まっただけでも光栄です」。その一方で「俳優たちの受賞可能性は非常に高い」と冗談を言って、場内を笑いの海にした。

「この映画の素晴らしい点は、俳優たちから出てくると私は信じてましたよ。それぞれキャラクターごとの分量は重要じゃない。すべての俳優がまるで一つの塊を成したように、信じられないほどの化学作用を起こします。柔らかくてしなやかな歯車のように転がっていく様子を、じっと見守るだけで楽しかったです。その中心には映画全体の流れを規定するソン先輩(ソン・ガンホ)の威力がありました」。

『寄生虫』は二組の家族が出てくる悲喜劇だ。全員が失業者のギテク(ソン・ガンホ)の家族と、「自手成家」型の企業CEOのトンイク(イ・ソンギュン)の家族のあいだに起きる話だ。貧しいが仲良く暮らすギテク家の長男キウ(チェ・ウシク)が、名門大学生の友人の助けでトンイク家の高額家庭教師の職を得たことで繰り広げられる事件を扱う。ポン監督は「独特の状況が連鎖しますが、実際には十分にありうると思える話」だとした。

ポン監督と俳優ソン・ガンホの出会いは今回が4回目だ。『殺人の追憶』(2003)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006)、『雪国列車(スノーピアサー)』(2013)に続いて6年ぶりに合流した。ソン・ガンホ氏は「『殺人の思い出』のシナリオを読んだときに最も似ている感じを今回も受けた」とした。「ポン監督の驚くべき進化であり、韓国映画の進化を確認することができるでしょう。私がカンヌ入りするのは今年で5回めですが、『密陽(シークレット・サンシャイン)』(2007)と『渇き』(2009)が主演女優賞と審査員賞をそれぞれ得たし、その伝統が続くことを望みます」(笑い)。

今年のカンヌ映画祭に進出した韓国映画は『寄生虫』をはじめ、マ・ドンソク氏が主演したイ・ウォンテ監督の『悪人伝』(非競争部門「ミッドナイトスクリーニング」)、ヨン・ジェグァン監督の『リョンヒ』(学生コンペ部門「シネファンデーション」)などだ。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-22 23:18:23