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エコプロ、日本の電池大手と長期供給契約を締結

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  • エコプロ、日本の電池大手と長期供給契約を締結
  • < エコプロのイ・ドンチェ代表 >

エコプロ(ECOPRO)は日本の代表的な電子・電池・家電大手のA社へ、二次電池用正極活物質(NCA)を長期供給する契約を結んだ。3年間で合計1200億ウォン規模になる契約だ。A社はエコプロから納品されたNCA材を電動工具・無線掃除機・ロボットなどのバッテリー製造に適用して、今後、電気自動車(EV)に拡大する予定だ。

10日、エコプロによると、今月から2017年までA社に、主力アイテムであるハイニッケル(High nickel)系の正極活物質を納品することになった。ハイニッケル系正極活物質は多成分系の正極材で、主原料のニッケル含有量が80%以上になる。現在商用化されたリチウムイオン電池用の正極材のうち、電気貯蔵容量が最も優れた素材で、電動工具、EV、ESS(エネルギー貯蔵装置)などの大容量と高出力を必要とするリチウム二次電池に適用される。現在、全世界でエコプロと日本の3つの企業の4社だけが生産できる。

リチウム二次電池の宗主国の日本の大企業が韓国の素材メーカーとの長期供給契約を締結したのは、関連業界では非常に異例なことだ。エコプロのイ・ドンチェ代表は、「日本企業が日本の素材メーカーではなく、私たちの会社を選んだのはエコプロの正極活物質の技術力と品質レベルの世界的な競争力を再び認められたものだ」と自評した。

イ代表は「NCAの販売量は昨年1000トンになり、今年は2700トン以上の販売が予想されるため、170%以上増加すると期待される」とし「NCA関連の売上高も、500億ウォン程度増えると予想される」と述べた。

イ代表は「来る5月末、年間1500トン規模のNCA生産設備増設が完了すれば、従来比40%増の月300トンまで生産が可能となる」とし「NCA関連の世界市場でのシェアも今年、前年より10%以上増えた30%レベルまで拡大する見通しだ」と強調した。

エコプロは2007年コスダックに上場した企業で、2次電池に用いられる正極材料の供給と大気中のガス制御材料、施設設備等の環境事業を主力とする企業だ。NCA系の二次電池用正極活物質のグローバル「ビッグ2」の企業で、サムスンSDI、ボストンパワーも主要顧客だ。

同社は最近、電気電子業種などで二次電池の需要が急増しており、適用分野が電動工具だけでなく、電気自動車に拡大され、勢いに乗っている。

イ代表は「現在、電気自動車バッテリー用NCAの納品を準備しており、中・大型電池用NCA納品も大幅に増えると予想される」とし「環境分野での顧客社の半導体増設によるケミカルフィルタとシステム、今年から炭素排出権施行による温室効果ガスの削減設備の需要も急増しており、ビジネスの展望が明るい」と強調した。エコプロは創立20周年となる2018年、二次電池材料部門で3000億、環境事業部門で1000億以上の売上達成を目標にしている。
  • 毎日経済 チョ・ハンピル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-10 13:07:53




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