トップ > テクノロジー > IT・科学 > 夢の新素材「ポリケトン(Polyketone)」、世界市場に初登場

夢の新素材「ポリケトン(Polyketone)」、世界市場に初登場


暁星(ヒョソン)が世界初の商用化に成功した夢の新素材「ポリケトン(Polyketone)」が、世界市場に初めて登場した。ヒョソンは20~23日の三日間開催される世界3大プラスチック産業展示会「チャイナプラス(Chinaplas)2015」に参加して、ポリケトンを紹介すると21日、明らかにした。ポリケトンは自動車・電子製品の内・外装材と、燃料系統の部品などのエンジニアリングプラスチック用途で使われたり、超高強度・超高弾性率特性を持つスーパー繊維として使用されている新素材だ。

ヒョソンのチョ・ヒョンサン戦略本部副社長は、「ポリケトンはこれまでのエンジニアリングプラスチックよりも、耐久性と耐薬品性に優れた次世代の素材」だとし、「今後も多様な製品の素材として活用されるポリケトンの優秀さを全世界に知らせ、グローバルなエンジニアリングプラスチック市場の新しいパラダイムを作る」と明らかにした。

ヒョソンは2004年から10年間、500億ウォンの研究開発費を投入して、2013年に世界初でポリケトンの商用化に成功した。環境に配慮した高分子新素材として注目されているポリケトンは、オレフィン(olefin)と大気汚染の主犯である一酸化炭素を原料にすることから、環境にやさしいという評価を受ける。ナイロンと比べて衝撃強度は2.3倍以上、耐薬品性は30%以上も優れている、これまでに開発されたいくつかの新素材よりも化学的特性に優れている。ヒョソンは商用化に先立って、2012年に蔚山(ウルサン)に年産1000トン規模のパイロット設備を構築し、ポリケトンを製造してきた。続けて、今年の下半期の完成を目指して年産5万トン規模のポリケトン工場を、蔚山市南区の龍淵(ヨンヨン)第2工場に建設している。業界ではこの工場が完成した場合、年間数千億ウォン台の売り上げを上げると予想している。

ヒョソンの関係者は、「5万トン規模の工場が完成したならば、追加で5万トン増設を検討する計画」だとし、「設計及び工事の人材などを含め、1000人以上の直接・間接雇用効果がある」と説明した。

この関係者は続けて、「ポリケトンが採用されうる世界のエンジニアリングプラスチック市場の規模は今年66兆ウォン規模で、年間5%以上で持続して成長すると予想される」とし、「長期的には、ヒョソンは世界市場シェアの30%以上を達成するだろう」と強調た。
  • 毎日経済_ユン・ジノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-21 17:25:07




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア