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大腸菌からプラスチック原料を生産する技術を開発


大腸菌を利用してプラスチック原料を作る技術が韓国の研究グループによって開発された。生物学的方法で産業化学物質の大量生産の道を開いたと注目されている。4日未来創造科学部によると、イ・サンヨプ韓国科学技術院(KAIST)の生命化学工学科教授チームは最近、大腸菌を利用してポリエステル繊維などの主原料として使用されるテレフタル酸を生合成することに成功した。今回の研究結果は、国際学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」の最新号に掲載された。

テレフタル酸とはペットボトルの主原料で、各種びん類、電子用品に応用されている化合物だ。これを生合成するということは、生物体から細胞作用で有機物質を合成することをいう。

この性質を利用すれば、工業的にいくつかの物質の選択的合成が可能になる。

現在テレフタル酸は産業的に化学工程を通じて製造されているが、このような工程はエネルギー消費が多く、有毒性触媒を使用するために環境にも悪影響を及ぼす。しかし、今回開発された大腸菌を通じたテレフタル酸の生産方法は環境にも優しく、今よりもより高い生産効率を示すことができる。

研究チームは、合成樹脂の原料である「パラキシレン」をテレフタル酸に転換させることができる野生型菌株に関する初期研究に基づき、パラキシレンをテレフタル酸に生体変換するための合成代謝経路を設計した。
  • 毎日経済 ソ・ジンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-05 07:27:14




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