Q.年末に練炭を運ぶボランティア活動が多いようですが、理由はなんですか。

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A.


理由は、そうですね…。

ところで、練炭が何か知っていますか。日本でも焼肉などの料理をするとき練炭を使用するそうですが、今では韓国の家庭でも暖房用として使用される練炭はなかなか見かけることができませんから、練炭を直接見た人はそうそういないのではないでしょうか。

練炭は、韓国で多く生産される、無煙炭を粉にして円筒形に加工したあと、火がよく出るように中央に穴を開けた燃料です。穴が9個あるため、通常クゴンタン(九孔炭)と呼ばれます。

1980年代末までは多くの家が練炭を使っていました。暖房用にボイラーを設置している家でも、石油ではなく、練炭をたくさん使っていました。そうするうちに、石油式のボイラーが流行して、まもなく都市ガスが供給され、急激に姿を消しました。石炭産業が潰れるほどでした。そのため、江原道の炭鉱地帯は荒れ果てた姿に変わり、地域経済の活性化のために韓国人の出入りが許可されたカジノが建ちました。

練炭工場が再び活気を帯びたのは、イラク戦争後、原油価格が急騰し始めてからです。原油価格が高くなると石油と練炭を一緒に使うことができるボイラーも発売され、ビニールハウスで野菜や果物を植える農家や、魚介類や肉類を練炭で焼いて食べる飲食店が増え始めました。

その当時、炭鉱で堀った無煙炭は使用するところがなくて備蓄ばかりしていたのですが、需要が増え、2008年には備蓄量が底をついてしまったそうです。最近は無煙炭も輸入しているそうです。

練炭の話をしていたら、道がそれてしましましたね。

とにかく韓国で練炭は庶民の哀歓が込められたものなのです。昔は、冷たい風が吹くとお金に困っている家庭では越冬用のキムチの心配、練炭の心配が先立ちました。キムチの漬け込みを終えて倉庫に練炭が積まれているのを見ると、本当に安心したものです。

練炭の使用が増えたと言いましたが、今でも自宅のかまどで練炭の火を使う人は本当に貧しい人たちです。一人暮らしの老人もかなり多くいます。貧しいがゆえにあらかじめ買い溜めておくことができず、必要なときに1~2個ずつ練炭を買って運ぶのですが、貧しい庶民村がほとんど高地にあるため、練炭を持って運ぶことも大変な作業です。練炭一個の重量が3.5キロにもなるからです。

だから練炭をプレゼントしてくれる人たちが有難いのです。年末ボランティア活動の中では練炭の寄付と配達が活発な方です。特別な才能がなくても行うことができるうえ、団体で登山気分で軽く行えるボランティア活動だからです。作業服を着て仕事をしますが、練炭が服に付きます。いくら気をつけていても顔に少しずつ黒い跡が残ります。

まあ、顔に黒い炭がついていない場合には友人につけてもらえばいいのです。こうして写真を撮れば、ボランティア活動に行ってきたことがすぐにわかります。

だからといって簡単に考えては困ります。サイズは小さくてもかなり重いのでボランティアの人が背負子で背負って登ることはほどんどありません。軍から除隊したばかりの男性や運動選手たちも手に余るほどです。デスクワークの女性や女子大生の場合は、1~2個が限界です。ボランティア活動に初めて出てきた女性の中には重くて落としてしまい練炭を割ってしまうこともしばしばあるそうです。

そのため、ボランティア活動をしている場面を見ると、一列に並んで立ち、一個ずつを手渡しするバケツリレー方式をよく見かけます。テレビ局のカメラマンが撮影するにはちょうどいいシーンです。

しかし、練炭配達をするボランティアについて是非を問う人もいます。理由は練炭配達を職業とする人たちがいるのですが、その人たちも生活に余裕のない人たちなのに、ボランティア活動が行われたせいで収入源を奪われているからです。単純に練炭を買うことのできるお金だけ渡してほしいというのが、練炭配達業者たちの願いです。

付け加えるとしたら、練炭は重いので販売価格に配達費が占める割合が多く、車の入りにくい高地などでは、価格が二倍まで上がる場合もあるそうです。

☞ 練炭の最大の欠点は、不完全燃焼をする場合、一酸化炭素が発生するケースが多いという事実です。昔は練炭ガス中毒で一家が全員死亡したという記事も少なくありませんでした。今でもオンドルが弱い家や換気が適切にされていないところでは、細心の注意が必要です。

☞ 日韓国交正常化後、初期に韓国に来た日本のある外交官が借家で練炭を焚いたまま寝て、家族全員が死んでしまったと言う話も伝えられています。

☞ 2014年現在、韓国で練炭で暖房をとる世帯は16万8400世帯です。
  • Lim, Chul/写真=毎日経済 キム・ホヨン記者
  • 入力 2014-12-22 00:00:00

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