Q.韓国の卒業式でも好きな人の第二ボタンをもらような文化がありますか?

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A. このような質問を受けると気になってしまいます。日本の卒業式では女子生徒が好きな男子生徒の第二ボタンをもらうそうですね。2番目のボタンを1個ではなく、複数個もらう女子生徒がいるのかどうか、後で友人同士で集まって、もらったボタンがいくつなのか比較してみたりしないのか気になりますが、やめておきます。

1月初めに、セウォル号の惨事で多くの学友を失った京畿道安山の檀園高校で卒業式が行われました。毎年2月の初めに卒業式が行われることを考えると、1か月ほど前に卒業式を行ったわけです。

卒業式では2年生の生存生徒75人全員が参加して公演を行いました。最初の舞台で女子学生がイ・ソンヒの『縁』という曲を歌ったのですが、伴奏が流れて最初の小節を歌ったあたりで和音を合わせていた学生の顔が一つ二つ下がり、歌声の代わりにすすり泣く声が聞こえたと言います。

「約束するよ。この瞬間が過ぎ、また会うその日、すべてを捨てて君のそばに立って、残りの道を行くということを…」先に去った友人たちを自然に思い出させる歌詞です。2年生男子学生たちが歌手イン・スニの『アボジ』を合唱するときには、ステージの下にいた卒業生たちの顔も涙でぐしゃぐしゃになりました。

檀園高校の悲しい卒業式はその分人々に感動をもたらしました。涙は先輩と後輩が一緒に傷を癒して、親と子供、先生と生徒を結んでくれる役割をします。

涙がなくても感動が韓国の中学校、高校に広まったらと思います。巣を離れた鳥が空に飛翔するように、明日に向かう青年の胸に熱い思いが溢れることを願います。

ただ、まだ叶えるには難しい夢のようです。檀園高校の卒業式が終わってから間もない日、教育当局と警察は卒業式後の打ち上げで生じるあらゆる醜態を防ぐと威嚇しました。これは、とんでもない呆れるような打ち上げが、まだ残っているという傍証でしょう。

4~5年前に中学校の卒業式で行われた打ち上げの写真がインターネット上を熱くしたことがありますが、そのようなことが再び行われることを防ぐことに対し、誰も異議を申し立てません。制服に小麦粉を振りかける程度ならまだ目をつぶることができますが、服を脱いだり、引き裂いた後、小麦粉を振りかけ裸で人間ピラミッドを作る行為まで起きたため、警察の取り締まりが過剰だと言う人もいないでしょう。

そのようなことが、わずか2~3年まで公然と行われていました。済州島など、海に隣接したところでは卒業した学生を冷たい海に入れることが伝統になっている学校もありました。泳ぎが苦手な学生も例外なく水に飛びこませるなんて、度が過ぎています。

警察が取り締まりに乗り出してからはほとんど消えましたが、学校周辺の山の中で密かに行われいるかどうかは誰にも分からないことです。

暴力と裸パフォーマンスのない卒業式にするために各学校が妙案を練っています。昔からある制服のリサイクルイベントや、中学校を卒業する学生にも卒業ガウンを着せる方法、卒業式をコンサート形式にするなど、意味のある行事にするための各種プログラムなどが動員されています。

親が卒業式に出席しないことから卒業式の逸脱行為が激しくなると見て、昼ではなく夜に卒業式を行う学校もでてきました。まだ極めて少ないケースではありますが、卒業式を控えた学生がアルバイトなどで集めたお金をアフリカの子供たちに寄付する温かい美談も聞こえてきます。

これらは、まだ文化と呼ぶには不足しています。伝統的に定着しているものではなく、無理に作ったイベントなのです。生徒会が自発的に卒業式のプログラムを作ったとしても、卒業式の後に行われる逸脱行為を防げるという保証はありません。

考えてみれば卒業式で制服に小麦粉をかけたり、制服を破る行為は非常に古くからありました。

朝鮮時代には、国立大学の格であった成均館で修了式に出席した儒生が王が下賜した酒を飲んで青い制服を裂いたといいます。過去を忘れて新しい出発をするという意味で「破青襟」という名前がついている儀式です。

日本の支配を受けていたときは、白い服を好んで着る韓国人に日本式の制服を着せたため、抵抗の意味から制服に小麦粉をかけたり引き裂き、1960年代末には援助を受けていた小麦粉で日々の食事を解決していた過去を忘れるために小麦粉を分散させたという話も聞こえてきます。歴史を振り返ってみると韓国の卒業文化は「小麦粉」だと見ることができます。

既成世代の誤った姿を発見した青春が反抗する動きを警察の力で防ぐことは困難です。しかし、子供の反抗が社会に躍動的なエネルギーを与えるのではなく、自分たちの体と心を害する逸脱行為になってしまうなら、防がなければならないでしょう。

警察の取り締まり対象となる卒業式の打ち上げ内容
・卒業式の打ち上げの材料準備などの理由で、お金を奪ったり集める行為 - 恐喝罪
・身体に小麦粉をかけたり、卵を投げる行為 - 暴行罪
・学生の服を剥いたり裸の状態で団体で気合を与える行為 - 強制わいせつ、強要罪
・裸の状態の様子を携帯電話やカメラで撮影し配布する行為 - 性暴力犯罪処罰特例法
・裸で徘徊したり、大騒ぎする行為 - 軽犯罪処罰法

☞卒業パン - 卒業を祝って、卒業生に小麦粉を投げたり、卵を投げる行為を指す言葉。

  • < 檀園高校の涙の卒業式 >


  • < 小麦粉を掛け合って卒業パンをする生徒たち >

  • Lim, Chul
  • 入力 2015-01-23 09:00:00

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