Q.韓国の子供たちがみんな知っている昔話にはどのような話がありますか?

답변게시판
A. おじいちゃん、おばあちゃんが幼い孫を膝の上に座らせて昔話を聞かせてくれたのはいつの時代だったでしょうか、本当に昔の話ですね。最近は祖父母と孫が離れて住んでいるうえ、大人も昔の話をあまり知らないから膝の上に座らせてテレビを見るのが精一杯です。

童話の本を読んだ子供たちが大人に逆に教えてあげる格好になったりします。しかし、子供たちが昔話を学ぶ機会がないわけではないので、それほど心配する必要はありません。童話の本に昔の話がいっぱい載っているので、最近の子供たちは、父親の世代よりもはるかに多くの昔話を聞いて育っているのです。

無駄話はさておき、昔の話をいくつか紹介することにします。話の中に出て来る「コンジ パッチ」は、シンデレラの韓国バージョンだと見てもよく、他の話は韓国各地で登場人物や背景が複数のバージョンに変わりながら、作家たちの想像力を呼び起こしている物語です。

▶ コンジとパッチ

コンジは早くに母親を亡くして継母の元で育てられたが、継母にはパッチという娘がいた。継母は家の中のきつい家事をコンジに全部任せる。ある日、パッチ母娘は宴会に出かける。出がけに、底が抜けている甕(かめ)に水を満たしなさいと命令する。コンジが甕の前で泣いていると、ヒキガエルが現れて壊れた甕の底を背中で塞いで水をためることができるようにしてくれた。その後、牛が服とコッシン(刺繍の入った靴)を持ってきてくれ、コンジは宴会に行く準備をすることができた。

宴会に行く途中、コッシンの片方を無くしてしまった。王子がそれを拾って、コッシンの持ち主であるコンジを見つけて妻に迎えることになる。しかし、婚礼前にパッチと継母がコンジを殺して池に遺体を捨てた後、パッチがコンジになりすまして結婚をする。王子がパッチを見て顔が違っていると言うと、豆を乾す莚(むしろ)の上で転んでしまったからだと嘘をついた。

ご飯を食べていた王子が箸が変わったことに気づいて理由を尋ねると、どこからか「夫人が変わったのは気づかないのか」という声が聞こえた。パッチが声のする場所を探してみたら、花から声が聞こえたため、その花を抜いてかまどに入れて燃やしてしまった。

隣人が火種を借りに来たが、火種の中から花が変形した玉を発見し、こっそり持ちかえった。ある日、玉からコンジの魂が出てきて、王子に遺体の場所を知らせ、王子が遺体を見つけて玉をこすった所、コンジが再び生き返った。最終的には王子はコンジと幸せに生きることとなり、パッチと​​継母に大きな罰を下した。

▶ 恩を返した雉(きじ)

雉岳山で修行していた僧侶が青大将に捕まって食われるところだった、雉を助けてあげた。その夜、餌を逃した青大将が代わりに僧侶を襲って食べようとすると、僧侶が助けてくれと願った。青大将は山の上の寺にある鐘を早朝までに3回鳴らしたら、生かしてあげようと言った。僧侶が諦めて死を待っていた所、鐘が鳴った。昼に生かしてあげた雉が自分の頭を鐘にぶつけて音を出したのだ。その鐘がまさに雉岳山の上院寺にある鐘だ。雉岳山は雉が死んで恩返ししたことにその名が由来する。

雉岳山の雉の話は、全国各地に広がって、複数の地方の民話として再誕生されている。恩を返した雉の話は、日本TBSのアニメで製作されたこともある。

▶ ウロンガクシ(たにし姫)

結婚もできないほど貧しい独身男性が老母と二人で住んでいた。ある日、水田で「田植えをした後、誰と食べて暮らそうか」と言ったところ、「私と食べて暮らせばいい」という声が聞こえた。

周りを見回してみると、誰もおらず、田んぼの端にたにしが一匹いたため、拾って来てたんすの中の奥深くに入れた。その日から母と子が仕事を終えて家に帰ってくると、おいしそうな食事が作られていた。不思議に思った男が、ある日、仕事に行くふりをして密かに隠れて中を覗き見た。するとタンスの中の巻貝のなかから、天女のようにきれいな女性(ウロンガクシ)が突然出てきてご飯を作り始めた。

男性はサッと飛び込んで女性を捕まえた。ウロンガクシは三日(三ヶ月、三年)だけ我慢して待つようにと言ったが、せっかちな男性がせかした末に、その日から夫婦になって暮らしていた。新郎は、きれいな嫁を奪われることを恐れて外出しないように取り締まったりした。

ある日、嫁が外で仕事をしている新郎へ昼食を持って行く途中、地方役人に出会った。嫁は急いで体を隠したが、役人が送った使用人にばれてしまう。嫁は銀のカラクチを差し出しながら助けてくれと願ったが、役人は嫁の美貌に欲が出て駕籠に入れて連れ去ってしまう。

新郎は、嫁を探しに役人のところに行ったが、逆に罰をうけて無実の罪で死に、青い鳥になった。役人に捕えられた嫁は、ご飯も食べずに役人に逆らって死に、梳き櫛になった。

▶ バリ姫

昔、ある王が婚姻を急いではならないというタブーを無​​視して、婚姻をし、次々と娘を産んだ。七番目に産んで捨てられた娘がバリ姫だ。バリ姫の親である王は死の病にかかったのだが、自分たちに必要な薬はあの世にある薬水と花であることを知ることになる。

王は、6人の姫にこれを持ってこさせようとするが、六人の姫は、いろいろな言い訳をつけながら行きたがらなかった。すると、しかたなく、捨てた姫を見つけて薬を持ってくるようお願いをすることになる。バリ姫は男装をして親を生かすことができる薬水を探すためにあの世へと旅立つ。

地獄に行く途中、バリ姫は苦しむ人々を救い、夫に会って子供を生んで、花や薬物を持って、両親を生き返らせる。この功績により、バリ姫は萬神の奉仕を受けることとなる。

バリ姫の話は、全国に90以上の話が採録されているなど、さまざまなバージョンで伝えられています。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-03-16 09:00:00

Copyright O2CNI All rights reserved.

目錄


      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア