Q.イ・ヨンエがドラマで演じるという、申師任堂について教えてください(上)

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A.
師任堂 申(サイムダン シン)氏、本名は申仁善(シン・インソン)、師任堂は号です。申師任堂(シン サイムダン)とも呼ばれます。師任堂が5万ウォン紙幣に印刷されたことから、近い将来にドラマ化するだろうという意見が出ていましたが、いよいよイ・ヨンエが師任堂役を引き受けるというニュースが聞こえてきました。

申師任堂に先立って、性理学の大家である息子の李珥(イ・イ、号は栗谷)が5千ウォンの主人公となっているため、世界でも類例がほとんどないことが起きることになりました。また、100ウォンの人物は忠武公 李舜臣(イ・スンシン)ですが、師任堂の出現により、韓国貨幣史における、德水(トクス)李(イ)氏の支配は確かなものになりました。

当時、貨幣を管掌していた韓国銀行の副総裁が德水李氏の長孫であったため、師任堂が選ばれたという疑惑も提起されたほどです。

とにかく、種類の少ない韓国の紙幣のなかで、母子が一緒に印刷をされたのですから、韓国人の誰もがこの母子の肖像画を財布の中に入れて暮らしているわけです。さらに、母の師任堂は、世宗大王を抜いて最高額の紙幣の人物になったのですから、より一層大切に扱われています。

かといって、師任堂が5万ウォン紙幣に印刷される人物として何の論争もなく、選定されたのでは決してありません。当時、競争していた人物としては臨時政府の主席を務めた白凡 金九(ペクボム キム・グ)、高句麗の英雄である廣開土(クァンゲト)大王、開花期の先覚者である島山 安昌浩(トサン アン・チャンホ)、朝鮮時代の発明王の蔣英實(チャン・ヨンシル)などがいました。キム・グ先生は10万ウォン券貨幣に使われる人物として決定されましたが、いつ発行されるのか、その時期は不透明なため、どうもしばらく待たなければならないようです。

実は、女性団体から貨幣に女性も入れるべきだと、粘り強い要求があったそうで、5万ウォンに女性を入れるということに意見が集められました。ところが、韓国の歴史をひっくり返して見てみても師任堂と独立運動家である柳寬順(ユ・グァンスン)を除けば、認知度が高い女性はあまりないというのが問題でした。

上記した2人以外に、議論に挙げることのできる女性としては、新羅初の女王だった善徳(ソンドク)女王と朝鮮時代の女流詩人の許蘭雪軒(ホナンソルホン)、松都三絶と賞された妓生ファン・ジニ、朝鮮時代の女流事業家、金萬德(キム・マンドク)程度でしょう。選定を引き受けた人々が師任堂を選んだのは、おそらく良妻賢母の鏡として挙げられているからです。

特に三番目の息子、李栗谷を朝鮮最高の儒学者として育てた母のイメージは、教育に熱を上げている最近の母親にも手本となるため、最も無難な人物として挙げるに値します。しかし、まさにこのことから、女性家族部とフェミニスト団体は、師任堂を避けるべき人物として挙げたりもしました。

家父長的社会で男性に従順な女性、今の時代とはかけ離れた女性を韓国の女性像に選定するのは、どうにも不満だという意見も一部の女性団体から出てきました。しかし、師任堂はそれほど、簡単な女性ではなかったというのが正論です。

次回は、 師任堂がそれほど従順で簡単な女性ではないことが分かるエピソードをご紹介します。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-03-27 09:00:00

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