Q.慶尚道と全羅道以外にも地域間での葛藤はありますか?(上)

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A. 地域間の葛藤がない国があるでしょうか。人々が描くユートピアではない限り、農耕社会でも葛藤は存在します。

王朝時代には反乱の気運が多いところの人材登用を好まなかったせいで葛藤が起きたとすれば、産業化された後からは地域開発が紛争の元凶であるように見えます。

一党独裁体制下にある北朝鮮でも狼林山脈を挟んで、平安道と咸鏡道地域の間で​​深刻な地域感情の葛藤がある言います。平安道地方は南北分断以前には、韓国の畿湖地域(京畿道と黄海道南部と忠清南道)と対立していましたが、咸鏡道の人々の反骨精神があまりにも強いため、北朝鮮の首脳部が警戒しているという話も聞こえてきます。

ところで最近、韓国の対立の様相を見ると、開発、もう少し露骨に言えばお金と密接な面が見えます。まず、各種選挙のたびに表が分かれる様子だけ見ても、それを知ることができます。

一部では嶺湖南(ヨンホナム、慶尚道と全羅道)の葛藤が緩和された一方で、首都圏と地方の対立が韓国の当面の課題であると主張したりします。

考えてみれば、1950~60年代の韓国の地域葛藤は、首都圏と地方の間で起きていました。1970~80年代に嶺湖南の葛藤が激化したため、世間で話題にはなりませんでしたが、2000年以降、どんどん水面上に浮上しています。特に行政首都の移転に伴うソウルと忠清圏の相互間の利害が正面衝突した後には、完全に表面化した様子です。

特に、2011年以降、東南圏新空港の白紙化処置、首都圏の各種規制緩和などで、首都圏に押された地方都市の反発が強まっています。

ソウルだからとみんな同じ気持ちという訳ではありません。中・上流層が集まって住んでいるというソウルの江南3区と江北地域の間でも対立が存在します。江南地域では電線がすべて地下に敷かれており、市街地がきれいに見える反面、江北地域の旧市街地の電線は、前後に絡み合い、複雑です。そのため、江北地域の住民は江南と比較すると冷遇されているという自己恥辱感もあります。家の価格に差があるのは後にしてでも。

生活水準の格差、生活の質に見られる住民間の微妙な対立は、城南市の旧市街地と盆唐新都市住民の間でも見られ、京畿道高陽市の一山新都市と既存の地域、仁川松島国際新都市とその周辺地域の葛藤も似たような様相です。

次回は、釜山をはじめとする地方都市とその周辺地域の葛藤についてご紹介します。

(※ この記事は「慶尚道と全羅道以外にも地域間での葛藤はありますか?(下)」へ続きます。)
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-03-24 09:00:00

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