Q.韓国人が海外から直接購入する商品にはどのようなものがありますか?

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A.
消費者が買いたいと思う商品を海外から直接購入するのを見ると、「地球村」という言葉を本当に実感できます。

もちろん、以前にも他国にある会社に商品を発注することがなかったわけではないでしょう。しかし、これは国内で買うのは難しいか、他の人より先に新製品を調達したい場合に限られていたことでした。

消費者が海外から商品を直接購入することが大衆化された時期は、2010年からです。大体、その時期から「海外直購」という新造語も広く広がり始めました。海外直購は、海外直接購入を短くした言葉です。

個人による海外からの直接購入が増えた最大の要因は、インターネットショッピングが便利になったからです。非常にまれに、カタログを利用して発注する場合もありますが、海外直購入のほとんどは、インターネットを利用すると見ても構いません。インターネットショッピングを楽しむ人のため、韓国の市中銀行は海外決済が可能なクレジットカードやデビットカードを出し、購​​入することのできている国もほぼ全世界へと広がりました。

インターネットショッピングが増え、国際宅配便も便利になって、宅配期間もだんだん短くなる傾向にあるため、購買代行業者を利用していた消費者も自分が直接購入する側に切り替わる傾向にあります。もちろん、外国語の使用に慣れていない消費者をターゲットにした購買代行業者はまだ存在していますが。

消費者が海外直購入をする理由は、価格が安いからです。海外の商品はもちろん、スマートテレビなどの高価な家電製品の場合は、国内販売価格と海外販売価格の間に大きな格差が存在することがあるため、海外直購入がはるかに値が安くなる場合があります。

購入費用+関税+郵送料+設置費+ AS機会費用を合わせても、国内で買った場合よりも安いのであれば、海外直購入が合理的な消費と見ることもできます。

外国製品は、なぜか韓国に入ってくると高価になる傾向があることも、海外直購入を煽る要素です。輸入価格が3000ウォンのN社の水着は韓国でなんと17倍の5万5000ウォンで売られ、M社の水着は輸入価格の5万ウォンより17万ウォン高い、22万ウォンで売られているという関税庁の調査結果も出たほどです。

8000ウォンの輸入香水が9万ウォン、輸入価格は1万5000ウォンのジーンズは9万ウォンで販売されていることが分かりました。輸入品が高価な理由は、韓国の流通網を掌握している独占輸入業者が高価マーケティング戦略で消費者を愚弄しているせいだという分析が支配的ですが、輸入先を多様化させた並行輸入が許可された後も輸入製品の値下げはほとんど行われていないのが現実です。特に有名なブランドの製品であるほど高価戦略が鉄壁のように守られている状態です。

輸入製品のこのような価格構造を見ると、利口な消費者は海外直購入を行うのがある意味当然の現象のように見えます。

もちろん、海外直購入に批判的な見方もあったりします。景気低迷で消費が萎縮した状況で、海外直購入は国内市場を侵食し始めるだろうという懸念、つまり愛国心に訴えた販売代理店の嘆きも出てきます。海外インターネットショッピングサイトで商品を買った後、商品を受け取らなかったというクレームを言って、もう一つ受け取るなど、ブラックコンシューマー(Black Consumer)が登場して国の恥をさらしているという非難もあります。

国内メーカーや輸入業者が合理的な価格を提示することができないのなら、すでに1兆5000億ウォンを突破した海外直購入は、今後さらに増えるしかないでしょう。

▶ 代表的な海外直購入の商品
・テレビ:2013年、ブラックフライデーの割引イベントで海外直購入が急増するきっかけとなった製品だ。LGの55インチモデルを基準にしたときに韓国内販売価格は130万ウォン台だが、Amazonでは679ドルで買うことができ、関税や送料を合わせても100万ウォン前後で買うことができる。テレビはサイズが大きくなるほど価格差も増える。
・衣類:GAP、ポロなど、米国のブランドは非常に安く購入することができる。季節に応じて、家族や親戚と一緒に購入した場合、送料が節約できる。
・スマートフォン: 端末機流通構造改善法が施行された後、Huaweiやシャオミなどの中国産のスマートフォン海外直購入が増える傾向にある。
・化粧品:ラッシュやヴィシーなど、韓国で中高価格帯の商品は送料を含めても国内で買うよりも手頃な価格の場合が多い。
・万年筆:海外直購入を利用する場合、ヨーロッパや日本のメーカーの製品を安く購入することができる。
・短波受信機、趣味関連製品:韓国での正規輸入販売がされていない製品の場合、仕方なく海外に目を向けざるを得ない。

▶ 海外直購入が制限される品目
医薬品、生鮮食品、加工農産物、銃砲等の武器、ポルノ媒体、禁止成分が含まれている化粧品や健康食品、可燃性物質、アルコール、タバコ
  • Lim, Chul/写真=MBN
  • 入力 2015-03-18 09:00:00

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