Q.ドラマ「ソナム女子高探偵団」の女子高生キスシーンは「警告」を受けるべきだったか?

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A. ドラマに出てきた女子高生同士のキスシーンについて議論が白熱しています。

放送通信審議委員会(以下、「放審委」)は先月、女子高生同士のキスシーンと抱擁する場面が含まれたドラマ、JTBCの『ソナム女子高探偵団』に対して最も強力な制裁である「警告」の措置を下しました。そうしたところ、韓国女性民友会などの女性団体が放審委の決定は「社会的少数者に対する暴力」と​​糾弾に乗り出しました。

問題になったドラマのシーンに対する是非は放審委が決定を下す前から騒動になっていました。「不快だと思う人もいる女子高生同士のキスシーンは、必ず入れなくてはいけないシーンだったのか」と製作陣を非難する人がいるかと思えば、「リアルだ」と擁護する意見もあります。

製作陣はこれに対して「同性愛に対する善悪は製作陣が判断する問題ではないと思った」とし「このドラマを制作する時に一番最初に念頭に置いた素材であるだけに、放送後の波紋を心配しながらも多様性を認められるために押し通すことを決定した」と明らかにした。

放送以後の議論を見守った放審委が「警告」措置を下したのは、主観的な視点に加えて、世論の動向からの影響も受けたことでしょう。その中でも「15歳以上視聴可」が正しいのかという年齢の高い視聴者の叱責が審議に影響を及ぼしたと思われます。

これは会議の席上で出てきた委員の発言を見ても、ある程度推測することができます。審議委員の発言は、大略このようなものでした。

「私もキスシーンをたくさん見たことがあるが、女子高生がキスをしながら抱擁するシーンを見ると、異性間の他のキスとはまた別の刺激を受け、別のことを想像をすることになる」、「私の立場は同性愛を支持していないが、理解しようとする立場だ」、「同性愛は認めるが、正しい価値観ではないということを指摘しなくてはいけない」「異性間の交際ではなく、同性間の交際を助長しているのではないかと思う」

いくつかの発言はドラマをしっかりと見たのか疑わしくさえあります。もちろん、人によって主観が異なるだけに、同性愛を嫌悪する人もいるでしょうが、少なくとも公的には自分の主観的基準で評価してしまっては困るというのが、女性団体が糾弾する理由です。

理解を助けるためにキスシーンが出てくる背景をちょっと紹介しましょう。このドラマは不正試験といじめ、兵役忌避、女子高生の妊娠と中絶など、破格的な素材を扱っています。学校で起こる事件を深く探ってみようというのが制作陣の考えだったようです。

女子高生のキスシーンが出てきた11話のエピソードは、1人の女子高生がモムケムを撮ったという内容の張り紙が原因で発生します。学校は無実を証明してみろと要求しますが、自分のガールフレンドに動画を送っていた女子高生は、これを明らかにすることができませんでした。

この事件を引き受けた学校探偵団はモムケム動画の真相解明に乗り出し、女子高生2人の関係が注目される危機に置かれたため、ガールフレンドが別れようと決別を宣言します。これを受け入れることができなかったその女子高生はガールフレンドを振り返らせてキスをします。

このような展開過程を見ると、単に刺激的な場面で視聴者を引き付けようとキスシーンを撮影したようには見えません。「同性間の交際を助長する」という審議委員の言葉は言い過ぎの感があります。

さらに問題となるのは、今まで高校生のキスシーンを盛り込んだドラマの中で警告措置を受けたドラマは一件もなかったという点です。 2013年、青少年が視聴する時間帯に男女の高校生のキスシーンを30秒間放送したtvNの『モンスター』は行政指導である「勧告」の処分にとどまりました。

このような点から見れば、審議委員9人のうち6人が最高レベルの警告(注意2人、勧告1人)の意見を出して、多数決の原則に基づいて警告で結論を下したことに対する公平性の議論は避けられないように思われます。

放審委が女性団体の要求を受け入れて再審に入るかは不明です。一度下した決定を覆す可能性は非常に低いと見るのが妥当です。しかし、今回の決定により放審委メンバーたちの保守的傾向、同性愛に対する彼らの価値体系も明らかになりました。
  • < 波紋を呼んだJTBCのドラマ『ソナム女子高探偵団』のキスシーン >

  • Lim, Chul
  • 入力 2015-05-07 09:00:00

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