Q.SISTARの所属事務所スターシップエンターテイメントについて教えてください。
| A. | スターシップ（STARSHIP）という、会社の名前が面白いですよね。スターが乗った船、SISTARが乗船した船？ こんな意味に捉えることもできますよね。2008年に設立されたスターシップエンターテイメント（STARSHIP ENTERTAINMENT）は、ある意味、SISTAR一つで生計を成り立たせていると見ることもできます。 もちろんSISTARのほかにも、所属している芸能人はいます。6人組の男性アイドルグループであるBOYFRIENDやK.will、ユ・スンウ、Monsta X、チェ・ウォンミョン、Mad Clown、チョンギコ、ジュヨンなどがこの会社の所属芸能人です。 K.willやBOYFRIENDの名前は聞いたことがあるかもしれませんが、残りはあまり知られていないことでしょう。米国出身のMad ClownはヒップホップのMCで、ハイトーンのラップが自慢ですが、2013年6月にスターシップに乗船しました。 スターシップの他の芸能人（グループ）がSISTARのメンバーたちと一緒に活動するケースが多々あります。2013年後半には、ソユがMad Clownとコラボして、デュエット曲『Stupid in Love』でヒットを打ちました。 チョンギゴは昨年初め、やはりソユと『Some』というデュエット曲をだし、超大当たりのヒット曲となりました。『Some』は「ニッコインドゥ ニッコアニン ニッコカットゥン ナ（니꺼인듯, 니꺼아닌, 니꺼 같은 나 / あなたのもののようで、あなたのものではなく、あなたのもののような私）」という歌詞でサムに乗る状況を正しく描写しながら、まさに絶頂の人気を謳歌しました。 少女時代と2NE1が出した新曲もサムの熱風を冷ますことはできませんでした。少女時代の新曲が出た後、しばらく押されたように見えましたが、二日で各種チャート1位を奪還すると、結局、この年の年間チャート1位の曲に選ばれました。 サムの熱風により、「○○のようで、○○ではない、○○のような君」という表現が曖昧な状況を描写する慣用句として使われるほどです。 こうなればスターシップエンターテイメントがSISTARを中心に回っていることを推測することができるでしょう。SISTARのデビューが2010年6月なので、スターシップエンターテイメントは設立以来、SISTARに総力を傾けたと見てもかまいません。 スターシップエンターテイメントは、独立したレーベルとして活動してはいるものの、株式の構図を見ると、ロエンエンターテイメントの子会社のような位置になります。 IU（アイユー）の所属事務所であるロエンエンターテイメント（LOEN Entertainment）は、2013年の終わりに150億ウォンでスターシップの株式の70％を買収しました。コスダック上場企業のロエンエンターテイメントは非常に古い会社です。 会社の年表を見ると、設立が1982年になっていますが、実際には1978年にソウル音盤として出発した会社です。事業者登録を遅くしたのです。 いろいろなことが起きる音楽市場で30年を持ちこたえた骨太い会社で、『ターザン』や『美女と野獣』などのディズニーの韓国語吹き替えアルバムも出した会社です。ロエンエンターテイメントが生き残ることも簡単なことではありませんでした。浮き沈みがあるたびに、大企業から資金を集めながら生き残ることに成功して、今ではMelOn（メロン）のサービスも所有する音楽界の巨木に成長しました。 それでは、ロエンエンターテイメントの実所有者はだれでしょうか。一時は、SKグループでした。ロエンエンターテイメントはSKテレコムの資本を誘致して、このグループの傘下に入りましたが、2011年にロエンエンターテイメントの持分を持っていたSKプラネットがSKテレコムから分離され、公正取引法上の法的な問題が生じました。 韓国の公正取引法によると、持株会社がひ孫会社を保持するためには、孫会社を介して100％の株式を所有している必要があるのですが、当時、SKが持っているロエンエンターテイメントの持分は67.6％でした。最終的に残りの株式をすべて買収するか、またはロエンエンターテイメントの株式を売却するしかありませんでしたが、SKは株式を売却する方向へと動きました。 SKは音源市場で行っていいた事業も多かったうえ、競合のKTやLG U +との競争を考慮して持分15％を残して、残りは香港資本のスターインベストホールディングスリミテッドに売却しました。 このような支配構造を勘案すると、SISTARやIUもみんな外国の会社で活動する歌手であるわけですね。
▶ その後のスターシップエンターテイメントの運命については記事でチェック！ ・K.willやSISTAR所属のスターシップエンタが中国に本格進出（2015-04-07） ・SISTAR所属スターシップがイ・ドンウク所属キングコングエンタ株式100%取得（2015-05-20） ・ロエンエンターテイメント、Apink所属事務所のA-CUBEを買収（2015-11-25） ・カカオがIU所属のLOENエンタ株式76%を1兆8700億ウォンで買収（2016-01-11 ） ・スターシップとキングコングエンタが合併…総合エンタ社として新たに出発（2017-01-03） |
- Lim, Chul
- 入力 2015-07-29 09:00:00
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