Q.韓国でインターン制度はどのように施行されていますか。問題はありませんか。

답변게시판
A. ちょっと恥ずかしいこと、韓国人としては口にすることが難しい事件を引き出さなくてはいけませんね。

2013年5月、大統領と一緒に米国に行った青瓦台の報道官が、単独で急遽、帰国することになりました。既に一部始終がすべて知られているため、はっきりと言ってしまうと、現地の大使館でインターンとして働いていた女性職員のお尻を触って、セクハラで告発されて逃げてきた事件です。

この事件で大統領府の報道官と彼の上司である広報首席は、その席から退きました。状況がより深刻になっていたら、米国で監獄生活を送り、大きな黒人や白人の囚人の間で年老いた東洋人が大変な苦労をしていたことでしょう。

とにかく、この事件がもし韓国で起きていたとしたら、事件はどのようになっていたでしょうか。

この事件が起こる1カ月前、財閥グループの金融会社で働いていたインターンが実績の圧迫により、自ら命を絶つ事件が起きました。

彼はこのグループが施行する「中核人材育成プログラム - 統合金融シーズン 2 インターンシップ」に合格した後、基礎コースを学び、実践コースを学ぶためにとソウル江南支店に配置されました。会社はインターンに月100万ウォンの固定給と成果に応じたインセンティブを支給しながら、1年間の成果に基づいて一部を正規社員として採用するという約束をしました。

金融会社の正社員になるためにインターンは昼夜を問わず仕事をしました。亡くなったインターンも、知人を相手にCMAや年金などを売って、最初は順調に実績を収めたそうです。しかし、知人を相手にした販売には限界があります。その後、実績に対する圧迫に苦しめられて、彼は姉に業務から来るストレスを打ち明けました。

弟が心配になった姉が彼が一人で住んでいるワンルームを訪れたときにはすでに遅く、冷たくなった遺体を発見することになったそうです。

問題は、この会社が、これまで3年間で数百人のインターンを採用しながら、一人も正規職に転換しておらず、その事実をインターンに教えなかったところにあります。自殺事件が知られた後、担当者が出てきて言った言葉は「会社が正社員を選ばなかったのではなく、インターンに能力がなかったからだ。私が億台の年俸を受け取るのは優れているからだ」と恥知らずな答えを並べました。

ここまで来ればインターンが、ただただ楽にこき使うことのできる非正規職、営業担当者であるということが分かると言うものです。マルチ商法の会社だけではなく、保険会社、一部の金融会社と飲食店でこのようにインターンを選ぶ場合が多くあります。知人数人にでも商品を販売することができるため、それを悪用するわけです。そして実績が低下すると、それだけで組織に彼の居場所は無くなります。

正社員。これは、非正規労働者だけでなく、経験を積むために会社に入るインターンにとっても甘い誘惑です。

2012年に大学を卒業して中小企業中央会にインターンとして入った契約社員の女性職員クォンさんは業務支援をしていたときに、協会で主催するCEOコースに参加した中小企業の代表者から継続的にセクハラを受けたといいます。会社をやめようと思ったら、協会の上司が2年経てば正社員になれるからと説得してきたため、我慢して働きました。

この約束をした上司もクォンさんをセクハラした人のうちの一人だったのですが、彼女に留まらせておいて集団で無視をし、その後、契約期間を2日残した2014年8月に契約解約を通知しました。2年間、長くは6カ月、短くは2カ月までなんと7回に渡って細かく契約を結んだなんて、中小企業中央会が会員企業を対象に「法はこのように避けて行くものだ」ということを見せてくれたようなものです。

クォンさんは鬱憤を我慢できずに自殺することで生を終えました。不幸なことでした。ところが、より深刻なのは、この事件が韓国で正しく知られていないという事実です。前述した大統領府報道官の米国インターン事件とは非常に対照的です。

もしクォンさんがセクハラの事実を公論化させていたとしたら、事態がよくなったでしょうか。生半可に断定することはできませんが、セクハラを受けたということを立証することさえ大変だったかもしれません。

不幸なこととはいえ、インターンの中には人事権を持つ上司にアピールするために先に接触しようとする場合もあるそうです。この事件が公論化された場合、クォンさんもそんな女性のうちの一人として罵倒されていたのかもしれません。

これだからインターンを現代版の奴隷制度と批判する言葉が出てくるのです。しかし、インターンとして入って行く機会があるのなら、就職準備をする大学生のうちで避けようとする人はほとんどいません。公共機関や大企業インターンは競争率が非常に高く、金ターン(金+インターン)と呼ばれることもあります。

多くても最低賃金、悪質なところはボランティアや教育という名のもとで雑用をさせることができる利点のためか、一歩遅れて施行されたこの制度が、2009年からは中小企業へと拡大されています。(新造語辞書、部長インターンの項を参照)

インターンを使用人のようにこき使うのは韓国だけでなく、この制度が発達した米国でも非常に頻繁に行われているようです。青年にコーヒー持ってこさせたり、書類をコピーしろなどの用事をさせることは、米国から渡ってきたのかもしれません。

それでも、米国にはインターン制度に対する明確な基準があります。

企業ではなく従業員に有利でなければならず、報酬を受領した後には就職を約束するだけではだめで、既存の従業員を代替する手段として活用してはならず、すべての活動は教育的な環境で行われるということが、米国労働省の規定です。

このような規定があるにもかかわらず、違法でインターンを搾取する例が米国にも多いのですから、何の法的保護装置もない韓国では説明するまでもありません。ただ履歴書に経歴を何行か書くためにインターン先を行ったり来たりする青年たちが切ないだけです。

あまりにも悲観的な回答になってしまいますね。もう少し書きたい話、インターン生活のヒントのようなもの残っていますが、とりあえずはここで終わらせます。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-01-25 00:00:00

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