Q.ケーパーフィルムなど、韓国の映画制作会社について教えてください。

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A. ボックスオフィス(box office)は何かご存知でしょう。あえて説明はしません。

韓国映画振興委員会(KOFIC)は、2004年から上映館の発券データを受けて、観客数をほぼリアルタイムで集計しています。それ以前の観覧客データは韓国映画年鑑の統計を基準にしていますが、一部の映画はソウルの観客数だけを確認できるため、精度は低下します。

とにかく、KOFICが集計したボックスオフィスを見ると、今まで観客数が1000万人を超えた韓国映画は12本です。

歴代ボックスオフィス(興行成績)順位

1位 鳴梁(日本題:バトル・オーシャン 海上決戦)
2位 国際市場(日本題:国際市場で逢いましょう)
3位 ベテラン
4位 アバター
5位 泥棒たち(日本題:10人の泥棒たち)
6位 7番房の奇跡
7位 暗殺
8位 光海、王になった男
9位 釜山行き
10位 弁護人
11位 海雲台(日本題:TSUNAMI -ツナミ-)
12位 グエムル-漢江の怪物-
13位 王の男
14位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
15位 インターステラー
16位 アナと雪の女王
(資料:映画振興委員会)

上記の順位で4位の『アバター』と14位から16位までの『アベンジャーズ』、『インターステラー』、『アナと雪の女王』は輸入映画ですね。数多くのハリウッド映画が韓国の映画館で人気を享受しましたが、うまく作りさえすれば韓国映画がハリウッドの荒波を乗り越えられることも見せているでしょう。

1000万人の観客を集めた映画を制作した会社はどこでしょうか? 全部で10社です。

『国際市場』と『海雲台』を制作したJKフィルムと『泥棒たち』と『暗殺』を作ったケーパーフィルム(CAPER FILM)を除けば、すべて1回ずつ1000万人の観客動員に成功しました。

歴代最も多い1761万人の観客を動員した『鳴梁』を制作した会社は、ビッグストーンピクチャーズです。映画監督キム・ハンミンを主軸に2010年に設立されましたが、設立翌年に制作した『最終兵器 弓(日本題:神弓-KAMIYUMI-)』も興行に成功しました。

2009年の『海雲台』と2014年の『国際市場』の2つの作品が1000万人の観客動員に成功したJKフィルムは、苦難の時代を完全に抜け出したでしょう。数年前までは、JKフィルム本社は2作品のメガホンを握ったユン・ジェギュン監督と夫人が一緒に住んでいるアパートに頼っていました。どういうことかは分かるでしょう。まともなオフィスすらなかったということですね。映画に飛び込んだ後、借金だけをたくさん背負い、『海雲台』の成功でこれまでの心を押さえつけていた借金から脱し、『国際市場』の興行で100億ウォン以上の収益を収めたといいます。

おかげで江南区論峴洞に少し古びた2階建ての建物と近くの土地を買い入れ、社屋を建てる夢に膨らんでいます。静かな町に映画人のためのねぐらを作るという構想も立てているといいますね。

ベテラン刑事と唯我独尊の財閥3世の対決を描いた映画『ベテラン』を制作した映画会社は、株式会社外柔内剛です。会社名としてはユニークですよね。英語では意味があまり通じないはずだけどFilmmaker R&Bと、比較的平凡な名前を選択したんです。

2005年に設立された外柔内剛は、これまで『相棒(日本題:シティ・オブ・バイオレンス)』と『タチマワLee』、『タイムレス』、『不当取引(日本題:生き残るための3つの取引)』、『解決士』、『ベルリン』などのアクション映画を制作しながら成果を高めてきました。外柔内剛を率いる人物は、俳優リュ・スンボム(柳乘泛)の兄リュ・スンワン監督です。リュ監督は小学校3年生の時にジャッキー・チェンの映画『酔拳』に見て、テコンドー道場に通ってアクション俳優になることを夢見ましたが、後ろ回し蹴りがどうしてもできずに放棄したというエピソードを持っています。

夫人であるカン・ヘジョンと一緒に制作監督を一緒にしながら、少し前までは俳優も兼業しましたが、現在は体力に限界を感じたのか、アクション俳優としては引退を宣言した状態です。ここには「あちこち出歩くな」という俳優ファン・ジョンミンのアドバイスも一役買ったといいますね。

映画『泥棒たち』と『暗殺』を制作した映画会社は、ケーパーフィルムです。ケーパーフィルムとは犯罪、その中でも泥棒を扱った映画ジャンルですよね。映画史を見ると、金庫強盗犯についての内容の映画『Alias Jimmy Valentine』を基点(1915年)に掴むことができますが、1950年代以降、作品性と興行の両方で成功を収めた映画がスクリーンに上がり、重要なジャンルとして地位を獲得しています。

映画『泥棒たち』で1000万人の観客を集めたケーパーフィルムは、映画のジャンルをもって会社名を作ってしまったわけですね。この会社が作った作品も『犯罪の再構成(日本題:ビッグ・スウィンドル!)』、『タチャ(日本題:タチャ イカサマ師)』などと、ほとんど犯罪映画でしょう。ケーパーフィルムは、忠武路(映画界)の代表的な興行保証小切手とされるチェ・ドンフン監督が夫人アン・スヒョンと一緒に切り盛りしている会社です。会社の代表は、アン・スヒョンが努めていますよね。

『光海、王になった男』を制作したリアルライズピクチャーズの代表はウォン・ドンヨンです。新聞放送学科出身ですが、ロマンティーコメディ『金を持って高跳びしろ』と『美女はつらいの(日本題:カンナさん大成功です!)』、アクション映画『サイレン』などの多様なジャンルを渉猟し、時代劇で大ヒットを起こしました。

映画『弁護人』は、1980年代の韓国の世相を描いた作品ですね。故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を美化した作品だとし、制作段階から保守陣営で激しい反発を起こしたりもしました。しかし、公開わずか32日目に1000万人の観客を突破して、ウィドスフィルムのチェ・ジェウォン代表は、「仏様のご加護を受けた」と喜びました。

ヤン・ウソク監督が企画したこの映画は、投資やキャスティングがすべて難しかったです。制作者たちも途中で手を離してしまいたいくらいでしたね。しかし、ソン・ガンホが主演を引き受けることに決定した後、一瀉千里に専行されました。チェ代表も撮影現場でスタッフと同苦同楽を一緒にしたそうです。

映画『グエムル-漢江の怪物-』もソン・ガンホが主演を務めた映画です。漢江に現れたモンスターと一瞬にして家と生計を失った状態で、行方不明になった娘を探しに出た父親の心を描いた作品ですね。

映画を制作した青出於藍(チョンチュルオラム)は、韓国で映画専門配給会社として出発し、商業映画だけでなく独立映画と芸術映画まで、さまざまな作品をスクリーンに上げた会社です。映画制作にまで手を出したのは2004年以来ですね。『グエムル-漢江の怪物-』は、当時としては最高の興行記録を塗り替え、米国と中国の映画市場でもそれなりに善戦し、韓国映画史に大きな足跡を残しました。

『グエムル-漢江の怪物-』以前に初めて1000万人の観客突破という公式記録を立てた作品『王の男』を作った会社は、株式会社シネワールド(CineWorld)です。

男性大道芸人になった広大(クァンデ)、そのような芸人が宮廷の宴会で王の目に入り、「王の女」ではなく「王の男」になっていく過程を描いた映画です。この作品は、朝鮮の歴史でドラマや映画、小説のモチーフとなる光海君時代を描いていますね。

シネワールドは制作だけでなく、映画の輸入配給もしている会社です。初期には、外貨で稼いだお金で制作に参加し、失敗だけを味わうでしょう。しかし、資本を集めず独自に苦難の克服に乗り出した末に、『達磨よ、遊ぼう!』、『黄山ヶ原』などが相次いで興行に成功し、韓国の代表的な映画制作会社として地位を獲得しています。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-12-16 00:00:00

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