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千日の間、千ウォンずつ…寄付するために豆を集めた男

ネイバーの寄付ポータル「ハッピービーン」上位寄付者キム・ヨングン 

  • 千日の間、千ウォンずつ…寄付するために豆を集めた男
彼は「豆集める男」だ。12月3日付で973日目、毎日豆を集めた。一生懸命に貯めた豆は毎日、寄付する。「人にあげようと豆を集める男」なわけだ。もちろん、本当の豆ではなく、ポータルサイトのネイバーで運営中の寄付プログラム「ハッピービーン」の話だ。一日も欠かさず1000ウォンずつ寄付する男、キム・ヨングンさんに会った。

寄付をする人は多い。キムパプおばあちゃん、チョッカルおばあちゃんが一生かけて集めた財産を出したりもするし、この前は60代の警備員パン・キムラクさんが愛の実社会福祉共同募金会の1億ウォン寄付者の集まりである「オナー・ソサエティー」の会員になって話題になった。キム・ヨングンさんは、自分の寄付があまりにも小さく、極めて平凡だとインタビューを遠慮した。しかし、誰にでもできる日常の寄付方法と着実に続ける秘訣を聞いてみたかった。

「今月30日に、ぴったり1000日だ。わずかな寄付でも胸がいっぱいになる。一日を始める最初の日課がブログの寄付メニューに文を投稿することだ。時々海外出張に行くときは、予約ポスティングをしたり、現地で直接書き込む。少し遅れて記事が投稿される日には、ブログ仲間から先にメッセージやメールで連絡が来る。今日はどうして書かなかったのかと」

「毎日1000ウォン」は象徴的数字にすぎず、実際に金額はもっと多い。タバコをやめてからは毎月10万~15万ウォンずつ、ハッピービーンを購入して寄付する。彼は現在まで880万ウォンを寄付し、分かち合いランキング108位に上がっている。他の寄付財団も多いが、どうしてハッピービーンなのだろうか。

彼は「ネイバーで会社ブログとカフェを運営しており、パワー知識人として(Q&Aサービスに)回答を書き込むなど、ネイバーが主要活動舞台だ。知識人の回答に採択されれば、ハッピービーン豆を2個(現在は1個)ずつくれたので、そうして貯めた豆を寄付するのが始まりだった」と話した。最初は広報やマーケティングの手段と考えたブログ、カフェや知識人の活動が自然に寄付につながったということだ。彼は「およそ10年間、ネイバーに書き込んだ文章だけでも3万個程になるだろう」とし、「知識も分けて店の広報もして寄付もできるから、より熱心に活動することになった」と語った。

他の家族も寄付をするのかと聞くと、キムさんは笑って末の弟の話を持ち出した。「この前、弟が献血をたくさんして赤十字社から金章(献血50回以上)を受けた。つまらないものと思われるかも知れないが、私はそれがとても誇らしい」。兄弟のDNAに刻まれたような寄付遺伝子は理由があるのではないか。彼は「幼い頃、苦労して生活していた方はみんな同じ気持ちだろう」とし、「我慢強い母の影響もあったし、私が大変だった時に助けてくださった多くの方々に返すという気持ちで寄付をしている」と述べた。

彼は高度の近視やスポーツゴーグル専門で有名なソウル明洞のアイドクメガネ(www.eyedaq.com)代表だ。会社名義でも子ども財団を通し、40人の子どもと結縁を結んで毎月120万ウォンを後援する。アイドクメガネのカフェ会員と福祉財団を訪れ、自転車やメガネの寄付もして、お年寄りへの入浴奉仕などボランティア活動もする。寄付が日常となったこの男の目標は何だろうか。

「これまでの人生で1等にはあまりなれなかったが、ハッピービーンの1位に必ずなりたい。毎日寄付の1万日を満たしたい。これから25年ほど続けることができそうだ。会社をうまく運営して、もっと寄付できるように努力しなくてはいけない」。キム代表は「ネイバーを利用する人がたくさんいる。少しだけ関心を持てば、お金が一銭もなくても寄付することができる。すぐに始めてみてほしい」と寄付を勧めた。
  • 毎日経済_シン・チャンオク記者/写真=バク・サンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-03 17:25:28




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