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「おもちゃ大統領」で有名なソンオコンのチェ・シンギュ会長

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  • 「おもちゃ大統領」で有名なソンオコンのチェ・シンギュ会長
「おもちゃ大統領」で有名なソンオコン(SONOKONG)のチェ・シンギュ会長(59)が、過去数年間受け取って来た成績表はみすぼらしいものだった。2011年から売上高はずっと低下曲線を描き、ソンオコンが韓国内で独占販売権を保有している日本タカラトミーの新製品の売上高が急減して絶体絶命の危機を迎えた。しかし、チェ会長は困難に屈しなかった。昔の名声を取り戻すために社屋を売却し、私財の出捐まで敢行して、新しいおもちゃの開発費用を作った。

最近、子供たちの心をひきつけている『ハローカーボット(Hello Carbot)』と『ターニングメカード(TURNING MECARD)』は、このような困難の中で誕生した作品だ。チェ会長はおもちゃを直接設計してテストし、開発を陣頭指揮することで有名だ。玩具キャラクターを主人公にしたアニメーションのストーリーまで確認するほどだ。

チェ会長は「昨年の夏に新製品を開発するためのテストを続けていたとき、いつの間にか爪まで摩耗していた」とし、「最近もトイレに行って来るとアイデアがひらめく時がある」と耳打ちした。彼は「おもちゃ大統領」というニックネームにふさわしく、いつも子供のように考えて眺める面がある。子供の目で、すべての荷を下ろして見なければ、おもちゃを作ることができるというのが彼の持論だ。

  • 「おもちゃ大統領」で有名なソンオコンのチェ・シンギュ会長
  • < ソンオコン売上推移 >

彼は「果たして子供たちが何が好きで何で遊ぶのかを把握するために、今の子供たちが見るアニメ映画とミュージカルを見続け、子供たちが集まっているところに行って注意深く観察することもある」と述べた。

カーボットはマートの販売基準で先頭圏を占めており、先月13日に公開されたカーボットを素材にしたミュージカルも満席御礼を続けている。結局、子供は自分ができないことを代わりにしてくれて、自分を守ってくれる対象を頼って求めるようになるというのがチェ会長の考えだ。まさにロボットにこの考えを投影した。

チェ会長自身が子供の頃、父を亡くして厳しい環境で育ってそのような経験をした。母が行商に行くときは一人で寂しく留守番をした。自分のように孤独に過ごす子供のためのおもちゃを作ってあげたいという彼の心も、当時の経験が土台になった。最近、野心的に発売した玩具ターニングメカードもチェ会長の子供時代の経験をモチーフとした製品だ。

鳥がくちばしで紙を選んでくれるセジョム(鳥占)を見ながら「何かを尋ねた瞬間に変身するおもちゃを作ってみよう」という考えを思いついたのだ。特定のカードを床に置いてコンパクトカーの形のおもちゃを、その上に転がしてカードに触れると自動車は瞬く間にロボットに変身する。

このような「オートトランスミッション(Auto Transmission)」方式は、全世界のどこにもなかったもので、国内の特許はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、中国など海外特許まで取得して、さらに注目された。チェ会長は「おもちゃがどれくらい変身すれば部品が摩耗するのかをテストするために数千回のテストをした」とし「このような部分では、玩具も一種の科学」と笑った。

生涯を開発者として過ごしたいというチェ会長はソンオコンのために白衣従軍したい旨を伝えた。最近、カーボット、ターニングメカードを次々に披露して、今年を基点に売上高の反発が期待されるなど、業界がソンオコンにかける期待感は高まっている。
  • 毎日経済 キム・チョンボム記者/写真=イ・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-13 04:01:02




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