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元不良債務者が公園の運動器具で世界に羽ばたく

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1999年、中国・上海に出張に向かったデザインパーク開発のキム・ヨソプ代表(51)は尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館を見るために鲁迅公園を訪ねた際に不思議な光栄を目撃した。

スポーツジムにあるような運動器具が野外に配置されており、利用するひとで賑わっていた。瞬間、「韓国に導入すれば良さそうだ」という考えが頭をよぎった。しかし、すぐに足取りを戻した。当時彼は事業に失敗した後、一日一日を何とか耐える不良債務者の身だった。中国出張もやはり知人の仕事を代わってやったものだった。

韓国に戻ったキム代表は最後の力を振り絞り金を集めた。全国を回りながら未収金を受け取って融通が可能な資金を探し回った。紆余曲折の末に2001年、デザインパーク開発を創業した。製品を出資し、カタログを作って翌年から地方自治団体を尋ねて営業した。しかし、国内ではあまりに見慣れない製品であったため、反応は思わしくなかった。これといった成果もなく1年を越える時間だけが流れた。

そんなある日、ソウル西大門区から連絡が来た。運動器具を注文したいというものだった。偶然にも区庁の高位関係者が中国出張の際に公園の運動器具を見てキム代表のように心が動いたのだった。こうして西大門区鞍山に位置する金華体力鍛錬場に初めて運動器具12台を納品した。設置されて以降の反応は熱かった。運動器具を使おうと鞍山を訪ねる登山客が目に見えて増えた。西大門区は翌年に弘済川の散歩道にも運動器具を設置した。

弘済川は西大門区と恩平区を境界にする河川だ。西大門区側の散歩道に運動器具が設置されるや、向かい側の恩平区の住民たちが区庁に「なぜ私たちは運動器具がないのか」と苦情を提議し始めた。恩平区は補正予算を編成してデザインパーク開発に運動器具を注文した。

ソウルで不思議な乗り物を見た大田市民が大田広域市に民願を入れると大田からも初めての注文が入ってきた。このように民間人たちの口コミを通じてデザインパーク開発は10年近く順調に成長した。しかし、市場が大きくなりながら競争相手も増えた。キム代表は「最初はほとんど独占していたが、今は約120の業者が競争している」と話した。

競争が激しくなることを予想したキム代表は早くから海外市場にも関心を持った。2004年の日本輸出を始めとしてタイ、チリ、シンガポールに少量ずつ輸出した。2006年からはアメリカの展示会にも参加した。アメリカは公園関連の施設物最大市場だ。長い努力と数回に渡る実施を経て2013年に初めてアメリカ輸出も成就させた。まだ売上高で輸出が占める割合は10%程度に過ぎないが毎年2~3倍ずつ増えている。キム代表は「厳しい検証を経てアメリカ内1~2位を争う施設物施工会社から合格点を得た」と説明した。

中堅企業にて広報業務をしていたキム代表は1990年に造園施設物施工作業を行って最初の創業戦線に飛び込んだが、通貨危機の際に主要顧客が大挙倒産して彼の会社もやはり不渡りを出した。

キム代表は「サービス業は外部環境の変化に過度に敏感で2度目の創業は製造業をすることになった」とし「知っていることといえば施設物だけだったので自然と施設物の製造業を選んだ」と話した。

デザインパーク開発はウォーターパーク用の遊具専門子会社ソダムイーエヌシー(sodamenc)も保有している。二つの会社の売上高合計は昨年基準で190億ウォンだ。
  • 毎日経済_チョン・ウンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-24 22:01:03




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