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[FOCUS] デザインコリア、ドイツで一手を学ぶ

韓国のデザイン産業の規模 

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「製品をデザインするまで保障を受けた期間は3年、海外ワークショップを通じて、よりリアルな情報まで直接得ることができました」

去る18日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンに位置するデザイン会社のパイロットフィッシュ(Pilotfish)。ここに集まった16人の韓国の代表デザイナーは、現地スタッフと熱を帯びた討論を行った。事例発表の時間に突入すると、熱気はさらに高くなった。

パイロットフィッシュ社は最近、ある時計メーカーからデザインを依頼され、イスラム教の信者が使用できる時計をデザインした。韓国のデザイナーたちの羨望を受けた部分は、顧客がデザインを開発できる環境を十分に保障してくれるということだ。

イスラム教の信者のための時計が市場性があると判断した時計メーカーは、パイロットフィッシュに開発期間として3年を保障し、イスラム国で生き生きとしたアイデアを得ることができるように、現地取材を支援したりもした。パイロットフィッシュは、依頼された製品をデザインすることだけにとどまらず、内部の従業員のアイデアを具体化して各種製品を直接開発したりもする。このように積んだ能力に基づいて、パイロットフィッシュは、サムスン、シーメンス、BMWミニなどの有名な会社の製品をデザインした。

韓国はドイツに比べるとまだ先が長い。政府の国家研究開発(R&D)支援事業を遂行すれば、期間を1年以上保障してくれる場合があるが、企業間プロジェクトの場合、期間が2~3ヶ月と非常に短い方だ。先進国では、製品開発の初期段階からエンジニアとデザイナーが一緒に商品を企画して研究開発を進めるが、韓国には、まだこのようなシステムがほとんど整備されていない。

InDesignのチョン・ミンヒョン代表は、「韓国のデザイン企業が外国企業に比べてアイデアが不足していたり、方法論を知らないのではない」とし「しかし、多くの企業が低予算で3カ月以内にデザインが完成するよう要求される状況で、良質のデザインが出てくるは容易ではない」と吐露した。ワークショップに参加した韓国のデザイナーは、これから製品とサービスの競争力を左右する重要な要素がデザインであるだけに、これに対する投資が拡大されなければならないと口をそろえた。

韓国でもデザイン企業の優れたアイデアが死蔵されず、実際に製品として出て来るように産業通商資源部と韓国デザイン振興院でデザイン企業力量強化の事業を通じて支援している。事業は段階的に △創造企業 △先導企業 △グローバル企業に分けて支援を強化し、海外市場へ伸びていくことのできるデザイン企業を育成することが目的だ。ミュンヘンに集まった16人もこの事業に最終選定された会社のデザイナーだ。

韓国デザイン振興院のイ・テヨン院長は「国内の優れたデザイン企業も豊富なアイデアがあるものの、それを実現するための条件がうまく揃っていない」とし「先進企業のノウハウを習得することにより、最終的にはグローバル専門企業に成長させることがデザイン企業の力量強化事業の趣旨」と語った。
  • 毎日経済_ミュンヘン(ドイツ)=キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-24 17:03:35




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