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国民年金、SKの合併に反対…サムスンへの影響は


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韓国の国民年金(NPS)は26日に開かれるSK C&CとSK(株)の合併関連の株主総会で、反対票を投ずることに議決した。今回の措置によって、来月に開催されるサムスン物産と第一毛織の合併関連の株主総会で重要な決定権(キャスティングボート)を握る国民年金の動きが注目される。

国民年金の基金運用委員会は24日、株式議決権行使専門委員会(委員長キム・ソンミン漢陽大教授)を開き、SK C&CとSKの合併など、臨時株主総会の案件に対する議決権行使の方向を審議した結果、SK C&CとSKの合併案件に反対することで議決した。

議決権行使専門委員会は、合併の趣旨と目的に対しては共感するが、合併比率の自社株消却時点などを考慮すると、SKの株主価値を毀損するおそれがあると判断し、反対の意思決定を下したと説明した。また、合併後のSK C&Cの定款変更、取締役の選任、取締役の報酬限度の引き上げ調整の件にも反対することを決めた。キム・ソンミン議決権行使専門委員長は、「国民年金はSKとSK C&Cの株式をともに保有している株主だが、SKの自社株消却が合併比率の確定後に決定され、SKの株主価値の毀損が問題になった」と明らかにした。しかしキム委員長は、「今回の議決権行使結果をサムスン物産の合併議決権にまで拡大解釈する必要はない」と一線を引いた。

市場では、SK側の筆頭株主が友好持分を確保したという点から、合併が霧散する可能性は低いと観察する。ただし同様の論理で、国民年金がサムスン物産と第一毛織の合併株主総会でも反対票を投じる可能性に対する懸念が高まった。

国民年金の管轄部処である保健福祉部は、サムスン物産と第一毛織の合併議決権の行使は法院(裁判所)の仮処分判決、議決権専門機関の勧告内容などを見た後、臨時株主総会が迫ったことから議決権行使専門委員会を開いて決定したという。

SKグループはこれに対して、「国民年金の決定を謙虚に受け入れる」という公式立場を明らかにしたなかで、株主らのその後の動向と世論の推移に敏感に神経を尖らせている。

SK側は、25日まで予定された反対株主の意見表示期間まで、株主の動向をさらに把握する予定だ。ただし、合併承認のための友好持分は確保したことが伝えられた。

この日、サムスン物産の株価は前日比で4.3%上昇した一方で、第一毛織の株価は前日より3.86%下落した。 SKとSK C&Cの株価はそれぞれ前日より0.51%、2.0%下落した。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/イ・ハンナ記者/チョ・シヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-24 17:47:34




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