トップ > コラム > オピニオン > [社説] 7年ぶりに日本に逆転された韓国観光…社長も空席

[社説] 7年ぶりに日本に逆転された韓国観光…社長も空席


  • [社説] 7年ぶりに日本に逆転された韓国観光…社長も空席
日本を訪れる外国人観光客の数が7年ぶりに韓国を上回った。今年に入って5月までに訪日した外国人観光客の数は753万7800人で、前年比44.9%増加し、韓国を訪れた観光客(592万4683人)を大差で追い越した。マーズ(MERS)による観光客の減少が統計に反映されていないのにこの調子では、6月以降、韓日間の格差ははるかに大きくなるだろう。マーズの影響で6月に入ってから訪韓のキャンセルは12万7200人に達する。

日本が観光客誘致において韓国を引き離したことにはヨウカー(中国人観光客)の日本訪問が爆発的に増加した影響が大きい。反日感情のために訪日を好まなかった中国人が、円安の影響で日本へ行き先を変えながら、訪日中国人はなんと71%増加した。ヨウカーの訪問で楽に観光収入を出していた韓国は、これを深刻な警告音として受け入れなければならない。

日本の観光客逆転を単に円安による一時的な現象と解釈してはならない。日本の観光競争力向上は、過去10年間に着実に進めてきた政府の政策が実を結んだものだ。日本は2003年に小泉純一郎首相が 「観光立国」を宣言して以来、発展させてきた。首相が8名変わったが、観光立国推進基本法の制定、観光庁設立を推進しながら、政策の一貫性を維持した。観光産業はアベノミクスの一つの軸でもある。また、ビザ発給緩和、航空券拡大、付加価値税還付手続きの簡素化、免税最低購入額5000円に下方など、様々な観光促進策の果実を今、収獲しているのだ。

一方、韓流とヨウカーのみに頼っていた韓国の観光政策は後退している。不十分な観光インフラ、質の低いサービスなどにより、ヨウカーの再訪問率も2010年の37.9%から2013年には25.8%に下落した。安倍政府は、2020年の東京オリンピックを契機に外国人観光客2000万人時代を開くと明らかにした。1000万人突破は韓国が1年早かったが、この状態では、追い越されるのは明らかだ。観光産業を大々的に手術しなくては、内需の低迷の影はより深まるしかない。このような状況なのに韓国観光公社の社長席は4月以降、3か月目の空席だから情けない。早く空白を埋める対策を設けるなり、政権が変わっても中断されない長期的なプランを立てなければならない。日本の成功に嫉妬するのではなく、学べることがあれば学ぶべきだ。
  • 毎日経済/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-25 00:21:07




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア