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現代自動車、中国市場の販売量が4ヶ月で半減…値下げで在庫処分


  • 現代自動車、中国市場の販売量が4ヶ月で半減…値下げで在庫処分
  • < 急減した現代自動車の中国販売 >

先月、現代自動車の中国市場の販売量が4ヶ月ぶりに半減した。これにより、現代自動車は主要2モデルの価格を電撃的に引き下げた。中国のスマートフォン市場で1位を走っていたサムスン電子がシャオミ(小米科技)とファーウェイ(華為技術)に座を明け渡したことに続き、自動車メーカーまで地元企業に押される局面に至り、危機感が高まっている。

現代自動車によると5日、先月の現代自動車中国工場の販売実績は5万4160台にとどまった。去る3月に10万台を上回った月当たり販売実績は、4月に9万台、5月は8万台、6月には6万台など毎月急転直下している。 4ヶ月めで実績が半分に落ちたわけだ。現代自動車は第1四半期には工場稼働率107%を維持していたが、第2四半期に入って販売量が急減し、稼働率は88%まで落ちた状況だ。

現代自動車はこのように販売が不振になるやいなや、値下げというカードを取り出した。現代自動車は中国で生産された一部のモデルの価格を、先月末から10%ほど引き下げたとこの日に明らかにした。価格を下げた車はスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)にあたる中型の「サンタフェ」と小型の「ツーソン(現地名ix35)」の2つのモデルだ。 SUVは中国現地企業の市場シェアの拡大が最も顕著な車種だ。中国現地で29万~31万元台に売られているサンタフェは3万元(560万ウォン)、20万元台ix35は2万元(380万ウォン)だった。値下げ幅は約10~11%に達する。

今回の値下げは車両価格をこのまま維持すると、在庫処分が困難になることを懸念したためとみられる。

これまで現代自動車は他の外国メーカーとは異なり、価格維持戦略を駆使してきた。しかし、第3四半期に入っても状況が好転する兆しが見えなかったため、電撃的に値下げを選択した。特に今回、価格を下げたサンタフェとツーソンは中国産SUVの販売急増の影響で、上半期の販売台数が前年同期比でそれぞれ39.5%と22.4%減少した。

昨年までよく売れていた現代自動車が中国で急に苦戦している理由は、低価格車種を前面に出した中国現地メーカーの躍進だ。中国地元ブランドの自動車は、価格が韓国産をはじめとする外国ブランド車に比べて30~40%以上安価なうえ、最近になって品質が向上して市場シェアを急速に大きくしている。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者/ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-05 19:12:25




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