トップ > コラム > FOCUS > 南北交渉妥結、6項目の共同報道文に合意

南北交渉妥結、6項目の共同報道文に合意


  • 南北交渉妥結、6項目の共同報道文に合意
  • < 南北高位級交渉の共同報道文 >

南北は25日、板門店の韓国側「平和の家」で6項目の共同報道文に合意して、韓半島の情勢は対決から対話局面に急旋回した。 2008年の李明博政権の発足後、梗塞を免れなかった南北関係も危機から抜け出し新しい出発台に立った。

軍事境界線(MDL)全域で互いに威嚇した両側の火力手段も、続々と原隊復帰する模様だ。韓国側はこの日、半月ぶりに対北拡声器放送を中断し、同時に北朝鮮側は全軍に通達していた準戦時状態を解除した。南北双方は一触即発の緊張の中で、困難ながらも設けられた会話のテーブルを壊さないように、「無泊4日、43時間の交渉」という珍記録を立て死力を傾けた。

北側は今回の危機の直接原因である非武装地帯(DMZ)での地雷挑発に対し、分断以来で初めて南北合意文書に主体を「北側」と明示して遺憾を表明した。板門店で北側と退路のない真剣勝負を繰り広げた洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官は同日、セヌリ党の研鑽会に参加して「今回の北側の遺憾表明は、南北関係で北朝鮮が責任ある姿勢を見せた意味があり重要な合意」だとし、「これからきわめて重要な事例になりうる」と強調した。統一研究院のパク・ヨンジャ研究委員も、「長時間の交渉を通じて軍事的緊張を緩和させる事例を作り出した点は非常に肯定的」だとし、「南北双方が相互に実体を認めながら、相手の立場を尊重して妥協点を生み出した点は評価に値する」と語った。

しかし、北側が「インクの乾かないうちに」苦労して出した合意を反故にするかもしれないという懸念も相当なものだ。金正恩(キム・ジョンウン)体制の発足後だけをふりかえっても、北側は韓国政府はもちろん、米国と結んだ複数の合意を無視し、長距離ロケットを発射して軍事挑発を敢行した。われわれの側の高位政府関係者に対する悪口と暴言は、南北が合意した相互誹謗・中傷中断の合意を色あせたものにしている。

南北が今回の合意を意味のある関係改善の契機とするには、最終的に双方の細心の努力と実践が最も重要だ。

朴槿惠 (パク・クネ)大統領はこの日の共同報道文に、閔庚旭(ミン・ギョンウク)青瓦台報道官を通じて「北が自分たちの挑発行為に遺憾を表明して再発防止を約束したことは、今後の南北間において、信頼ですべての問題を解いていくきっかけになることを願う」と明らかにした。パク大統領はまた、「これから重要なことは、今回南北が合意した具体的な事業が後続の会談などを通じて円滑に推進され、緊張が解消されて平和・発展のための転機を確保できるようすること」だと述べた。

今回の南北は高い代価を払い、パク・クネ政府が南北関係を改善できる事実上最後のチャンスの窓を開けた。難しく複雑なプロセスを経る先制的・実践的行動がなければ苦労して開いた窓はすぐに閉じるだろうし、南北は反故の紙切れをもう一つ積み重ねることになるだけだ。
  • 毎日経済_キム・ソンゴル記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-25 17:42:50




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア