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韓国検察、相場操縦でゴールドマン・サックスを家宅捜索

◆ 外資系金融機関の株価操作 ◆ 

  • 韓国検察、相場操縦でゴールドマン・サックスを家宅捜索
  • < 外資系金融機関株価操作にどのような役割をしたのか >

韓国の検察は相場操縦グループと結託して株価の操作を助け、億台の裏金を受け渡しした外資系金融機関に対する大々的な捜査に着手した。韓国の資本市場で莫大な影響力を行使している外資系金融機関の役職員が、不法な勢力と「黒い取り引き」を行ったことが事実として明らかになった場合には信頼性の側面から大きな打撃が避けられず、波紋が予想される。

検察と金融投資業界によると26日、ソウル南部地方検察庁の証券犯罪合同捜査団(団長キム・ヒョンジュン部長検事)は最近、ソウル市鍾路区新門路(シンムンノ)のゴールドマン・サックス本社と、中区のING生命保険、汝矣島のマッコーリー投信運用本社など、外資系金融機関の3社を一斉に家宅捜索した。

検察はゴールドマン・サックス資産運用(現ゴールドマン・サックス投資顧問)の元役員のA氏(49才、現コンサルティング会社代表)を拘束し、斡旋受財の疑いで拘束した。 A氏は2011年、相場操縦グループが引き上げたコスダック上場企業の「東洋ピーアンドエフ(DYP&F)」社の株式を、マッコーリー投信運用(旧ING資産運用)とING生命保険などの外資系金融機関に売り渡せるように斡旋し、億台の裏金を受け取った嫌疑を受けている。検察はゴールドマン・サックス本社を含めて現在、A氏が在職中の光化門所在のコンサルティング会社を家宅捜索して現場でA氏を逮捕した。

検察は、A氏と共謀して相場が操作された東洋ピーアンドエフの株式を場内で買い受けてやり、裏金を受け渡しした容疑でマッコーリー投信運用(当時ING資産運用)とING生命保険前・現職の役職員らも捜査している。

検察はまた26日、これらの外資系金融機関のほかにも東洋ピーアンドエフの株価操作事件に関与した国内金融機関があるという事実を把握して、SK証券と資産運用会社2社を家宅捜索した。

先だって検察は東洋ピーアンドエフの株価操作の疑いで、相場操縦の専門家チェ某氏など4人を拘束した。検察によると2011年、チェ氏らはコスダック上場企業の東洋ピーアンドエフの株式63万株を高価格で処分するために株価の操作を試みた。 2011年3月から4月までの間に2800回あまりの相場操縦の注文を出し、一株あたり1万ウォン水準だった株価を1万4800ウォンまで引き上げた。

差益実現を計画していたこれらのグループは、大規模な金融斡旋ブローカーを介して外資系金融機関の斡旋専門ブローカーを紹介された。彼らがA氏に接近し、「株価操作で膨らんだ株式を買収してくれるファンドマネジャーを探してほしい」と依頼し、対価として億台の現金を渡した。

裏金を受け取ったA氏は、事前に抱き込んでおいた外資系の資産運用会社と保険会社の運営担当者(ファンドマネジャー)に、東洋ピーアンドエフの株式63万株のうちの一部を腸内で買い入れるように指示した。外資系金融機関が株式を買い付ける間に、操作勢力は借名で保有する株式を売り飛ばし、大規模な差益を稼いで「エグジット(EXIT)」したことが伝えられた。

検察はA氏の事例のように、不法な相場操縦グループと機関投資家の間に「黒い癒着の輪」が深く根付いていると見て、業界全体に捜査を拡大する計画だ。
  • 毎日経済_ソ・テウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-26 18:00:09




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