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[I ♥ 建築] ゴルフとスカッシュ


  • [I ♥ 建築] ゴルフとスカッシュ
球技の中に、ゴルフとスカッシュという運動がある。ゴルフは広い土地で涼しく、単独でボールを飛ばしながら遊ぶ運動だ。複数人でゲームをするが、勝敗を決定するというよりは、一人で目標とするホールにボールを入れるための運動だ。ゴルフは球技の中で最も空間の制約がないと言うことができる。

一方、スカッシュは非常に狭い正六面体の部屋で二人が行う運動だ。そしてスポーツの中で壁を最も積極的に利用する運動だ。アイスホッケーも壁を時々利用するが、ドリブルするときに少しだけ壁を利用するだけだ。一方、スカッシュでは相手にボールを渡す際には必ず壁を利用する。壁という建築要素を積極的に使用する特異な運動だ。密閉された空間で、相手との物理的接触はないものの、狭い空間で一つになって動作する運動だ。ボールを打つときに相手選手の動きだけでなく、直方体の空間と反射角を計算しながら、絶えず頭を使わなければならず、精神的・肉体的ストレスが膨大な運動だ。

男女関係では、通常、恋愛をする時はうまく過ごせても結婚するとケンカをする。恋愛と結婚はゴルフとスカッシュだ。恋愛は自分の仕事をしながら、少しずつ会って良い時間を過ごす。まるで四人がそれぞれのゴルフを打っていて、途中で休むことができる「 茶店」で会って冷たいビールを飲んだり、ティーボックスやカートでしばらく会って雑談を交わすのと似ている。フィールドが広くて、互いにぶつかることが全くない。しかし、結婚は家と呼ばれる制約された空間で多くの時間を費やしている。

特に、韓国のように人口密度が高い国では、小さな家に多くの家族がわいわいと暮らすことになる。韓国の家はほとんど壁式の構造で建てられている。そのためか、家に入ると、スカッシュコートに入るような感じを受けることがある。韓国で家庭生活をするということは、狭いスカッシュコートで壁打ちをするのと似ている。狭く干渉が多いほど難しい。そのためか、狭い家に暮らしている韓国国民にはスカッシュよりゴルフが人気だ。しかし、ゴルフよりスカッシュが有酸素運動の量が多くなる。このように、人格を育てるには恋愛より狭い家に住む結婚がより効果的であると慰めたい。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン 弘大建築学部教授 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-27 17:08:19




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