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[SNSの世界] 南北の緊張事態…SNSで広がった応援のメッセージ


  • [SNSの世界] 南北の緊張事態…SNSで広がった応援のメッセージ
非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事件で触発された、南北の緊張事態がソーシャルネットワークサービス(SNS)を熱くした。一触即発の危機的状況に至っていた南北対立は、合意文の採択により落ち着きを取り戻してはいるものの、ツイッター、フェイスブックなどのSNSには、これと関連した様々な投稿があふれた。

ツイッターで最も注目されたツイートは「PrayForKorea(韓国のための祈り)」だった。事態が浮き彫りになった先週末、関連ツイートが21万件も発生した。北の挑発により引き起こされた南北の緊張事態を懸念している、世界のツイッターユーザーの関心が表現されたものだ。北朝鮮が砲撃を敢行した直後の21日金曜日の午前6時から徐々に増え始めたこのツイートは、22日の深夜頃、毎秒190件ずつ登録されるなど、大きな話題を呼んだ。ツイッターには「戦争が起こらないことを願う」「大したことはないと信じている」「無事に事態が終わるといいな」など、さまざまな内容が投稿された。

これに対して韓国のツイッターユーザーも感謝を表したり、大丈夫だから心配しないで、というツイートで応えた。「PrayForKorea」ツイートが急増した後、韓国内のツイッターユーザーを中心に「WeAreFineThankYou(私たちは大丈夫。ありがとうございます)」というツイートが広がっていったのだ。 SNSユーザーは公演を見たり、テレビを視聴するなど、平穏な日常の写真を添付し​て​、韓国には特に問題がないから心配しないでという内容のツイートを投稿した。多くのツイッターのユーザーは、この二つのツイートを一緒に投稿して、実際の状況は緊張感が高まっているが、SNSを介して少しでも慰めを得た」と述べた。ツイッターのユーザーである会社員のキム・ウンジさん(31)は、「戦争が起こるかもしれないという不安から、心が安らかではなかったが、SNSでお互いを励ます姿を見て力が出た」とし「お互い知らない相手だが、こうして心配してくれて、共感できるのがまさにSNSの力のようだ」と述べた。

除隊を控えた一部の現役軍人が軍服務を延長して話題を集めた中で、大韓民国の予備軍をはじめとする20代と30代の若者たちは、SNSを介して、このような雰囲気に参加した。

陸軍の公式フェイスブックが投稿した、転役(兵役による現役の軍服務を終え、予備役になること)延期を申請した50人の現役軍人に関連する投稿には12万件を超える「いいね」がついた。あるSNSユーザーは「ありがたく、申し訳なく、ありがとう」と「家族も心配しているだろうに、無事で安全な転役を願う」というメッセージを残した。軍隊を除隊したばかりの大学生から、クローゼットの中に寝かしておいた軍服を取り出した30代の予備役など、軍隊を除隊した男性たちも軍服、戦闘用ブーツなどを撮って認証ショットを公開して力を加えた。彼らは「呼んでください」「転役から4日目だけど、待機しています」など、国の呼び出しに喜んで応えると述べた。これらの予備役の投稿を集めたフェイスブックの記事も15万件を超える「いいね」がつき、5200人以上の人々がシェアして人気を集めた。20代と30代の予備役を中心に、北朝鮮の挑発を受けてばかりいずに、積極的に対応しようという雰囲気がSNSを介して形成されたのだ。

一方、SNSを中心に今回の事態と関連するデマが急速に広がったが、これを収拾するための対応も素早く行われた。

ツイッターやフェイスブックには「戦争切迫時の対応方法」など、政府が公式に作成していない戦争関連のテキストメッセージのキャプチャ写真などが公開され、人々の不安感を増幅させた。陸軍などの政府機関は公式なフェイスブックやツイッターを介してこれらのデマが事実でないことを知らせたり、犯人を検挙したという文を載せて迅速に対応した。

ツイッターの関係者は、「デマが拡散して不安感が増幅される可能性のあるSNSの空間で、人々がお互いに励まして応援する投稿が人気を集めている」とし「双方向コミュニケーションが行われるSNSの肯定的な役割が大きく作用したものと思われる」と説明した。
  • 毎日経済 チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-28 16:09:02




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