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ソウル市長インタビュー「公共自転車を2000台まで拡大・普及する計画」


  • ソウル市長インタビュー「公共自転車を2000台まで拡大・普及する計画」
「龍山駅のすぐ前にある龍山4区域は将来の発展を図るため、商業施設の導入などの収益性を補う方向で調和のとれた道をさぐっている」。

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は10日、毎日経済新聞との単独インタビューで、これまで遅々として進まなかった龍山開発と関連し、無理な大型事業ではなく適正規模でパズルを合わせていく形式の開発を進めていくという意志を示した。パク市長はソウルの観光資源開発に重要な、漢江とソウル駅の高架開発事業を接続する接点として龍山の役割を強調した。

パク市長は、「前に失敗した国際業務地区のようにあまりにも無謀に育てるよりも、可能な規模で行おうという考え」だとし、日本の六本木ヒルズやニューヨークのバッテリー・パークのような、長年の説得と議論が行われた事例を取り上げた。

パク市長は、「これまでのように復元するよりも、全体像を概ね持っていきつつもひとつずつ部分部分を合わせていくように着せていく方法も可能だろう」と説明した。ソウル市は最近、企画財政部とともに発表した漢江マスタープランで、63ビル免税店と漢江統合船着場、汝矣島セッカンを通じたノリャンジン水産市場、漢江大橋ノドゥル島、龍山駅と龍山4区域、京義線を通じた新村と弘大、弘大前の唐人里発電所につながる構図で、龍山は欠かすことのできない接点だという話だ。

パク市長はソウル駅の高架開発と関連し、さらに大きなビジョンも示した。パク市長は「ソウル駅周辺と北部駅周辺(ソウル駅北の鉄道用地5万5000平方メートル)だけでなく、ソウル駅の南までも可能だ」と語る。北駅周辺の一部を公園化して、ウォーキングにやさしい空間を作るだけでなく、龍山駅近くを経て漢江まで歩いて行くことができる巨大プロジェクトを提示した。コレイルの負債も解決することができ、政府の立場からも悪くないという主張だ。

パク市長は持論だと主張してきた、ウォーキングにやさしい空間としてソウル市を変貌させるアイデアも提示した。来る10月中旬以降、ヨイドと上岩(サンアム)に続いて、新村・4大門内の都心・聖水などの5大圏域に公共自転車を2000台まで拡大・普及する計画だ。パク市長は「ウォーキングにやさしい都市のためにロンドンのように高価な混雑通行料を取ることも考えてみたが、やらないことに結論を下した」とした。

パク市長は、「地域開発によって零細賃借人が追い出されるジェントリフィケーション(gentrification)現象と関連した対策を年内に出すつもり」だと明らかにした。ジェントリフィケーションは個性のある町を好んで人々が集まるやいなや、家賃が上がってもとの住民が追いやられる現象をいう。この過程で都市が衰退し建物の所有者も結局損をすることから、長期的には共存が必要だという問題意識だ。

パク市長は、「地域にアンカー施設(総合支援センターの中核施設)を多く作り、賃借人が安価で長期賃借したり、公共施設が入居すると全般的に(該当地域を)先導する効果がある」とし、「店もそれぞれの力を合わせて、その建物を買うように融資できるかもしれない」と説明した。ソウル市の雇用政策は観光や文化、芸術、R&Dが連携した産業を起こすことから始まるという認識だ。

最近、階層論難を繰り広げている漢江辺りの再建築に対しては、パク市長は「階層を高くするだけが住民の利益に合致するわけではない」とし、「公共性と住民の利益をうまくすり合わせて共生する自信がある。(結果が)出てきたら見てほしい」と自信を表わした。漢江が「ソウル市の顔」の役割を正しく行うように開発するという腹案だ。

最近、雑音が起きたヨンドン大路の地下統合歴史開発を含む東南圏開発プロジェクトと、ソウル駅の高架開発も支障なく進むだろうと確信していた。

パク市長は最近、再び浮上した息子の兵役免除疑惑と関連し、「無嫌疑結論が数限りなく出たにもかかわらずこんな話が飛び出すのは、政治的に陰湿勢力が行うことだと思う」と強調した。むしろ職をかけて、一点でも疑いがある場合は市長職を降りると宣言してみるのはどうかという周辺の話に対しては、パク市長は「一点の疑惑もないので職をかける必要もなく、そうすることはより奇妙だろう」と語った。
  • 毎日経済_イ・ハンナ記者/パク・ヨンボム記者/写真=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-11 16:09:48




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