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[SNSの世界] マーケティングツールに進化したスタンプ


  • [SNSの世界] マーケティングツールに進化したスタンプ
モバイルメッセンジャー上でよく使われるスタンプ。長々とした文章よりも、スタンプさえあれば効果的な意思伝達が可能だ。韓国でもスタンプが活性化しながら、今ではスタンプは意思伝達の機能以上に活用されている。スタンプを活用したマーケティングも行われており、スタンプ自体を商品化することもある。

韓国でメッセンジャーのウィンドウに閉じ込められていた絵文字が急速に進化しているのだ。折り畳み式携帯電話の時代には、「^^」のようなキーボードの符号を用いた単純な顔文字のみが使用されていた。モバイルメッセンジャーが普及して、絵文字がスタンプとなり、徐々にキャラクターへと進化しながら、様々な形のスタンプが登場している。

かわいいキャラクターから芸能人のスタンプまで。スタンプ市場は一つの産業となった。 2011年にスタンプを初めて披露したカカオトーク。当時のスタンプの種類は6つに過ぎなかった。わずか4年にして170倍ほど増えた1000余種のスタンプがカカオトーク上で公開されている。動くスタンプ、音が出るスタンプなど、形態も多様だ。今年、カカオトーク上でのスタンプの使用は昨年より30%も増加したという。

何よりも、今はスタンプを買う時代だ。モバイルメッセンジャーでスタンプを購入するショップが別途設けられている。若年層を中心にかわいいスタンプを買うために快く数千ウォンを支払うことが多くなっている。各自、好きな芸能人やキャラクタースタンプを買って友人との会話の中で自慢するようスタンプのメッセージを送る。

今やスタンプを通じたマーケティングも一般化した。企業は自社のブランドを知らせるための手段として、スタンプを積極的に活用している。オフライン商品をスタンプ化してメッセンジャーのウィンドウで、自然に商品を知らせるのだ。

代表的な例として、ロッテワールドの代表キャラクター「ロッティ&ロリー(LOTTY&LORRY)」、ファミリーレストランのアウトバックステーキ(Outback Steak)は「ブッシュマンパン」をモチーフにしたカカオトークのスタンプをつくって認知度を高めたりもした。自社ブランドのスタンプが使用されるほど、ブランドイメージは上昇する効果を享受することができる。チョコレートブランドのフェレロロシェ(Ferrero Rocher)もスタンプマーケティングの効果をしっかりと享受した。フェレロロシェ商品のスタンプはカカオトークのチャットウィンドウで500万回以上も使用された。現代カードも企業が運営するカカオトークプラスと友だちになればスタンプを提供するイベントを行い、一週間で現代カードが作ったスタンプが100万回もダウンロードされた。スタンプを活用したマーケティング効果が立証されることにより、参加企業は引き続き増加している状況だ。

メッセンジャーウィンドウにだけ閉じ込められていたスタンプがこの世に出る来ることもある。メッセンジャー上で人気のあるキャラクターを商品化しているのだ。モバイルメッセンジャーであるラインは「ラインフレンズ」という9種のスタンプキャラクターを様々な用途で活用している。ラインキャラクターが主人公として登場するアニメも放映された。感情を表現するためのツールと​​してのみ活用されていたキャラクターたちが、実際に動いて話すアニメのキャラクターとしてこの世に出てきたのだ。「ラインオフライン - サラリーマン」はラインキャラクターを利用して職場生活を描いたアニメーションで、日本のテレビ東京で2013年から合計114回放映された。マレーシア、タイ、台湾でも、このアニメーションは上映された。

キャラクター文具、人形、衣類など様々な商品に適用された。スウェーデンの代表的な陶磁器ブランドである「グスタフベリー(GUSTAVSBERG)」にもラインのキャラクターが登場した。ラインストアショップを韓国、中国、マレーシアなどでオープンして熱い反応を得たりもした。

カカオトークのスタンプキャラクターも多様な商品となって、オフラインの店舗で売られている。スタンプの活用舞台が徐々に多様化しているのだ。
  • 毎日経済 アン・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-11 16:38:24




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