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現代自動車、1986年の「エクセル」から29年目…米市場で累積1000万台


  • 現代自動車、1986年の「エクセル」から29年目…米市場で累積1000万台
  • < 現代自動車米国法人の累積販売 >

1986年、現代自動車が製造した小型車「エクセル」が初めて米国に輸出された。同クラスの日本車に比べて数千ドル安かったこのモデルはかなりよく売れた。初年度に16万台、翌年には26万台が販売された。評判は良くなかった。大きな魚に食べられるかと水面のすぐ下に住む魚「ボトムフィーダー(bottom feeder)」にしばしば比喩されたし、「エンジンにタイヤとハンドルだけ付けた」という揶揄もあった。一言で「安物」イメージだった。このようにして始まった現代自動車が累積で1000万台が売れた。市場進出後29年の間にあげた凱歌だ。

現代自動車は29日、この26日(現地時間)時点で米国の累積販売1000万台を突破したと明らかにした。 1000万台の数字よりもすごいのは、同じ期間に現代自動車が見せた質的な大変身だ。最近の円安局面で現代自動車はトヨタやホンダよりも高価になる時もあるが、それでもよく売れる。品質は優劣をつけ難くデザインはより良いという消費者が多い。そのような点から1000万台の販売は、現代自動車「良質転換」の記録とも見ることができる。

世界最大の自動車市場であり世界的メーカーの競演場である米国市場で、現代自動車は休むことなく成長してきた。進出4年めの1990年に100万台を突破し、2005年に400万台を記録した。 2005年のアラバマ工場の竣工以来、さらに弾みがついて平均6%台の成長を謳歌している。 2010年からは毎年、年間販売の新記録を続けている。今年も9月までに前年同期比で3.7%増の57万8190台を販売し、新記録の行進が確実視される。

29年間で米国に登場した車両は「エクセル」をはじめ総15モデルだ。最も売れた車種は「ソナタ」で1989年に米国進出後、今月までに総249万8203台が販売された。

最近では小型車中心のラインナップから外れたレジャー用車両(RV)と大型・高級車販売の比重が高まった。「サンタフェ」は2012年に現行モデル(DM)を発表した後、毎年20%台の高い伸びを記録している。年間4万台以上売れる「ツーソン」は、この8月の新モデル投入以降は二桁台の販売増加を見せている。

2008年に進出した高級セダン「ジェネシス」は、2009年の「北米国際オートショー」でアジアの大型車では初めて「今年の車」に選定された。 2010年にはフラッグシップのセダン「エクウス(Equus )」まで成功裏にローンチした。

2000年の全体販売比では5.0%に過ぎなかったRVおよび大型車の割合は、現在は26.8%まで上がった。これらの車両は小型車に比べて収益幅が大きいだけでなく、現代自動車のブランド価値をすくすくと成長させている。ニューヨーク・マンハッタンのど真ん中でエクウスリムジンを見ることはもはや珍しいことではない。

現代自動車の関係者は、「自動車の本場である米国で1000万台を販売したことは、現代自動車の優れた品質と価値を証明すること」だとし、「今後も新車投入と最高のサービスを通じてブランドの位相を高めるつもりだ」と語った。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-29 23:47:45




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