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[世智園] 戦闘機の独自開発


  • [世智園] 戦闘機の独自開発
戦闘機を自力で生産した国は、10カ国ほどに過ぎない。米国は第3世代のF-4から第4世代のF-18を経て第5世代のステルスF-22とF-35で、断然リードしている。ロシアもミグとスホイを経て、ステルス機のT-50まで行った。両者の競争にフランスがミラージュに続いて第4.5世代のラファールで追いかけたが、一歩遅れている。

近年は中国がJ-20ステルス戦闘機を披露し、米国とロシアに追いつこうとしている。インドは第4世代のテジャスを越えてロシアと共同でステルス級FGFAを開発中だ。ブラジルはイタリアと協力して出発したが、今では戦闘機A-29スーパーツカノを13カ国に輸出するほどで、大型輸送機まで開発を終えた。

後発走者たちには3つのモデルがある。まずは、日本と台湾だ。日本の場合、F-3と呼ばれるステルス戦闘機まで保有しており、台湾は超音速軽戦闘機チンクォ(経国)を開発した。しかし、米国の徹底した管理下で成された成果であるため、足かせがはめられている。二番目は、イスラエルだ。2度のアラブとの戦争後、独自の戦闘機の確保を渇望し、F-16級のラビまで開発し、独自技術を確保したが、自ら生産を放棄した。代わりにステルス機導入に、抗戦と武装システムは独自の機器を装着するなど、米国から最大限実利を引き出す路線に転じた。三番目は、スウェーデンだ。ビゲン、グリペンに続いて5世代グリペンNGを進行中だが、主要機器を他国から導入しながらも、コアになる技術は、徹底的に独自開発を追求する。

韓国は韓米同盟により、米国の囲いの中にいるものの、スウェーデンモデルが望ましい。KF-16のライセンス生産、軽攻撃機KA-1の設計製造、超音速訓練機T-50量産と輸出に至る過程を経て、ポラメ事業と呼ばれる韓国型戦闘機開発事業(KF-X)に尽力している。

ステルス機F-35の導入に関連した重要な技術移転について米国に拒否されてから、今ではKF-X事業のAESAレーダーなどを独自開発するしかなくなった。開発を担当した国防科学研究所(ADD)は、2006年から始めて戦車と護衛艦への応用試験を経て、現在では航空機にも適用している。 AESAレーダーで空対空を超えて空対地、空対海モードまで開発しなくてはいけないが、目指した時点を3年前倒しにして、2021年までに終え、2025年には試作機に統合技術を適用するという。米国、欧州の技術移転に頼らずに独自開発を進めるためには、最終的に予算と人員を増やす必要がある。韓国型戦闘機の開発が必ず行くべき道なら、選択と集中をするしかない。
  • 毎日経済 ユン・ギョンホ論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-11 17:16:58




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