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大学修学能力試験、出題委員たちも34日間の「監禁生活」を終える


12日の大学修学能力試験(韓国の大学入試センター試験)が終われば、出題委員たちも、事実上1カ月以上の「監禁生活」から解放される。大学修学能力試験は飛行機の離着陸時間も調節するほど、国民の関心が高い事案なだけに、出題過程でも最高レベルのセキュリティが維持される。

12日、韓国教育部と韓国教育課程評価院によると、今回の大学修学能力試験の出題のために、出題・検討委員500人余りとセキュリティ・医​​療・調理などの管理スタッフ200人など、約700人が投入された。昨年まで2年連続で出題ミスの問題が浮き彫りになり、今年は検討委員と出題委員が例年よりも増員された。領域ごとに4~6人程度の人員が補強された。出題委員長と同等の位置の検討委員長が新たに設けられ、一部の科目は出題期間も延長された。検討委員と出題委員への教師の参加も拡大された。

出題委員は約1カ月前の10月10日から、江原道の某所で合宿を開始した。合宿所の場所は、外部に公開されておらず、場所も毎年変わる。携帯電話やファックスなど、外部と連絡することができる通信手段は使用できない。インターネットは、過去には間接検索のみ可能だったが、昨年からは保安要員が見守る中、質問と関連した内容は、直接検索できるようになった。

試験情報を書いた紙を外に投げて流出することを防ぐために、合宿の場所はフェンスで囲まれた。窓も網戸が固定されており、換気ができるだけで、開くことはできない。出題委員たちは出題の過程での出来事を外部に知らせないのはもちろん、出題委員に選ばれたという事実自体も通知しないという誓約書を書く。合宿期間、外への出入りは禁止されている。ただし、両親の葬儀など、緊急なケースに限り、セキュリティ要員同行の下、数日外出することは可能だが、今年は、このような事例はなかったことが分かった。

出題委員は入試書籍やアンケート、教科書、参考書など、韓国教育課程評価院が提供した数千冊の本を見ながら、同様の問題があるかを確認しなければならない。このような対価として出題委員が受ける手当は1日30万ウォンほどだ。1カ月余りの合宿期間を考慮すると、約1千万ウォンの手当を受け取ることになる。

出題委員らは同日午後5時、大学修学能力試験が終わると同時に出題本部で提供されたバスで合宿所を去り、1カ月間の「監禁生活」を終える。
  • 毎経ドットコム デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-12 08:46:00




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