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[SNSの世界] オンラインで見つけた「アナログ感性」


  • [SNSの世界] オンラインで見つけた「アナログ感性」
#社会生活5年目の会社員イ・ウンギョンさん(30)は、クリスマスシーズンや年末年始に休む暇もなく鳴り続けるモバイルメッセンジャーのお知らせの音にうんざりする。最初は、スマートフォンで簡単にあいさつを伝えることができてよかった。誰かにはテキストメッセージだけで、より親しい仲の場合はスタンプだけで、また他の人には写真や映像を活用したイメージカードですぐに解決できた。しかし、毎年降り注ぐオンラインの挨拶を見ながら、もはや「暖かさ」は感じられなくなった。単に礼儀として団体に送られた、形式的な挨拶という印象だけだった。

「魂のない」オンラインのグリーティングメッセージに飽きた人に、人情を感じることのできるサービスが登場した。郵便配達フォトカード「スネイルカード」(Snailcard)だ。スネイルカードのアプリケーション(アプリ)をダウンロードして、カードを編集して注文すると、実際のカードとして製作して郵送してくれるサービスだ。

何よりも、自分が直接メッセージを入力する手書き機能を提供しており、アナログ的感性を感じさせる。直接撮影した写真や誕生日、旅行、記念日、愛、感謝、季節の挨拶など、スネイルカードで提供されるテーマに合ったレイアウト、ステッカーなどを活用して設計することができる。また、地図付き機能を利用して送信場所の位置と地図情報を添付することができ、結婚式の招待状やイベントの招待または旅先から記念で送るのにもいい。たとえば、友人と一緒に行った旅行先で記念写真を撮ってスネイルカードのアプリを実行して編集すれば、韓国のスネイルカード側がフォトカードを製作して、送り先にカードを送ってくれる。様々なカードを提供するために様々なアーティストとのコラボレーションも行っている。 『私のアップルパイを誰が食べた?』など、多数の絵本のイラストで有名なgoolygooly作家とコラボレーションしたデザインのコレクションも提供している。カード1枚あたり2000ウォンあれば、国内外を問わず、全世界どこへでもカードを送ることができる。

アナログ感性を含むデジタル技術は、すでにひとつのトレンドとして定着した。インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)では、手書きの文字やカリグラフィーのメッセージが人気だ。カリグラフィーは文字を美しく書く技術のことを意味する。最近、心温まるフレーズをカリグラフィーで書いて写真に撮って投稿する人が人気上位にランクインしている。急速に行われるオンライン化、急速に進化するデジタル技術に疲れた人々にカリグラフィーなどのアナログサービスが、心の安定を与えている。

これに加えて、最近では、紙に書かれた手書きの文字をデジタルに変えてくれるサービスも登場した。 「バンブースパーク」(BAMBOO Spark)というアプリを実行すると、紙にペンで書いた文書をデジタル文書に簡単に変換してくれる。韓国語はもちろん、英語、日本語、中国語、ドイツ語など13カ国の言語をすべて認識するという。手でメモした内容を簡単に伝えるだけでなく、手書きの文字から漂うニュアンスを生かすことができる。スマートフォンで撮影した写真をポラロイド写真で楽しむことができるフォトプリンターも昨年から人気を集めた。

富士フィルムがつくった「インスタックスシェア」(instax share)と呼ばれる製品だ。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、Wi-Fiでインスタックスシェアと連結して撮影した写真を印刷することができる。一方では1000万画素、2000万画素など、スマートフォンカメラの画質を巡る激しい競争が行われているが、他の一方では画質に関係なく過去のフィルムカメラが与える独特のアナログ的な感性を求める需要が依然として存在する。
  • 毎日経済 チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-01-29 16:15:45




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