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3代目が家業を承継…リボン市場を広げる

アクセサリー用リボンで新たな需要を創出したHOLYCO 

  • 3代目が家業を承継…リボン市場を広げる
△写真=HOLYCOのチョ・ユンソン代表が自社で作成するさまざまなアクセサリー用リボンについて説明している。 [キム・ホヨン記者]

「韓国で『リボン商売』をする多くの人は、『メイド・イン・コリア』を自身の競争力と考えています。しかし、私は『メイド・イン・HOLYCO』という競争力と技術力を土台として世界市場に出て行きます」

祖父は1960年代に「偽の花」である造花を作る生地を製造する会社「聖協社」を創業した。

当時、韓国で原材料を作る技術がなく、ほとんどの材料を日本から輸入していた時期だった。国内で唯一の技術力を持つ会社だった聖協社は、選り抜きの会社に成長し、祖父は大企業で仕事をしていた父親にこの企業を渡した。しかし、2000年代に入って中国が造花市場に進出し始めた。価格は5分の1まで落ち、会社は大きな打撃を受けた。断崖に立った父親の目に入ってきたものは、プレゼント用の植木鉢や花輪に主に使用される「裁断リボン」だった。造花の生地をリボンとして裁断する技術を研究した。造花の副資材会社だった同社はそのようにしてリボン会社になった。

息子に家業を継げという「通知」が落ちたのは、2010年だった。コンピュータグラフィックスの会社を運営して個人事業をしていたチョ・ユンソン代表(46)は、父親にアクセサリー用の高級リボンを販売しようと提案した。しかし、父親は「雑貨屋のように商売して、いつ金を稼ぐのか」と背を向けてしまった。資本がなく、オフライン店舗を出す意欲を出せない状態で、カフェ24から無料でショッピングモールのホームページを開いてくれるという話を聞き、オンラインショッピングモールを開始した。家族企業である「聖協社」の英文名を「HOLY(holy)CO(cooperation)」とつけた。

国内にリボン会社は多かったが、HOLYCOのように直接生地を裁断して加工し、消費者に販売する「製造流通一括」会社はなかった。リボンだけを売るのではなくヘアバンドなどの工芸に必要な副資材も一緒に販売し始め、新製品の開発にもスピードを上げた。「創業当初から商品開発(MD)を担当している妻の提案で、天然繊維を裁断したリボンを開発した」

その後も新製品の開発は止めなかった。「ビニールタイ(パンの袋の留め具)」からアイデアを得て、天然繊維の中に鉄心を入れた「ワイヤーリボン」もHOLYCOだけの製品だ。今後は、天然繊維、天然顔料、天然コーティング剤だけで製造した有機農リボンを開発することが目標だ。

チョ代表は、「HOLYCO」という独自のブランドを通して勝負を見たいと話した。彼が特許に飛びつく理由もこのためだ。彼は現在、日本語ショッピングモールと英文ショッピングモールを運営しているが、世界と競争するためにHOLYCOだけの商品を開発することにさらに集中することにした。
  • 毎日経済 イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-29 09:11:46




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