トップ > コラム > 変化する韓国人の食卓…ソーセージやベーコン増え

変化する韓国人の食卓…ソーセージやベーコン増え


  • 変化する韓国人の食卓…ソーセージやベーコン増え
  • 食肉加工品販売量の推移


韓国民の消費パターンが洋風に変わりつつ、ハムやソーセージあるいはベーコンなどの食肉製品の消費量が徐々に増えている。肉加工製品はこれまでの「おかず」から、ますます重要な食材兼料理としての座を占めつつあるという説明だ。

23日の韓国肉加工協会によると、2017年の畜肉ソーセージの販売量は21万1790万トンを記録し、初めて20万トンを超えた。これはハム・ソーセージ・ベーコン・缶詰の販売量を合わせたものだ。

生産量ベースでは早くも2016年には20万トンを超え、今年は21万1199トンで過去最大を記録した。これは韓国人が加工肉をますます多く食べていることを示す。肉加工製品は輸出がほとんどなく、大部分は国内で消費される。肉加工市場の成長は、特にソーセージとベーコンがリードした。昨年、ソーセージは販売量78万968トンを記録して前年比で10.1%増え、ベーコンも1万169トンで9.8%増加した。ハムと缶(スパムなど)はそれぞれ前年比で3.4%と6.7%増加した。

国内の肉加工市場はここ最近の10年あまりの間で、子供のご飯のおかず中心の企業と消費者間取引(B2C)で外食中心の企業間取引(B2B)の食材市場に完全に変わった。子供のお弁当のおかずにハムやソーセージなどを使った文化は、給食が普遍化しつつほぼ消えた。代わりに洋風食文化が普遍化して、外食で肉加工製品を食べることが多くなった。ピザやパスタなどのイタリア料理に使われるハムとベーコン、サンドイッチ類に入るハム、ブランチ用ソーセージなどが代表的だ。

これに加えて家庭用簡便食品(HMR)市場が成長し、食材用の肉加工品の需要は大きくなると予想される。 HMRとして多く使用されるハンバーグやミートボールなども肉加工製品に属するからだ。缶詰市場もギフトセットなどで需要が持続し、成長し続けている。リンクアズテックによると、韓国の肉加工市場の規模(B2C市場基準)は、缶詰を除けば2017年は約9400億ウォンだ。子供のおかずやおやつのために人気を呼んだ角型ハムとウィーンなどのカテゴリーは減る一方で、フランクソーセージとベーコンは成長している。・フランクソーセージは2014年の1710億ウォンから昨年は1980億ウォンで約16%、ベーコンは2014年の630億ウォンから昨年は840億ウォンで約33%成長した。

肉加工会社は肉加工製品の高級化を通じて再び家庭市場を攻略している。国内の肉加工市場1位のCJ第一製糖は高級肉加工製品のブランド「Theさらに健康な」ブランドを強化し、冷蔵ハム製品を高級化した製品を出している。

2013年にアルプス食品を買収して「クリクスシュバイン」として肉加工市場に進出したSPCサムリプは、今年は工場を増設してHMRブランドで展開している。去る6月にはハンバーグとミートボールを発売した。

B2B肉加工市場1位のエスフード(S FOOD)は、動物福祉農場の豚肉で作ったソーセージや無添加ソーセージ、韓牛ソーセージなどの高級製品を出している。韓国肉加工協会の関係者は、「外食市場が成長し、肉加工製品の需要が拡大を続けている」とし、「HMR市場の成長にも影響を及ぼしている」と説明した。ある肉加工業者の役員は、「国内ではあまり見慣れないハモンやサラミのような製品が、いまは一般消費者も精通している材料となっている」とし、「肉加工材料が自宅で直接調理するために使われるものと予想している」と語った。

ただし国内肉加工市場の競争がますます激しくなる中で、輸出の道は詰まっているという点が限界だ。肉加工製品は畜産物に分類され、厳しい検疫手続きを経なければならないことから輸出が難しい。チンヂュハムは最近、ベトナム最大の食品企業マサングループと合弁会社を設立し、ベトナム市場に進出した。現地企業と手を握る形で海外に進出したわけだ。ある肉加工会社の関係者は、「肉加工市場は食品業界でも装置産業であり、市場参入は容易ではないし利益率も高くない」とし、「輸出市場が詰まっていることも限界」だと説明した。
  • 毎日経済_イ・ドクチュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-08-24 17:45:37




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア