トップ > コラム > 韓国半導体不振…輸出が次々と墜落
半導体に始まった経済危機は恐怖を越えて、現実になってきているではないかという声が高まっている。
11日、関税庁が発表した今月1～10日の輸出実績は、その始まりに過ぎないという指摘も出ている。「半導体ショック」が国内経済の支えだった輸出をたて続けに強打すると、景気もあっというまに下降局面に進入するしかないだろうという診断だ。
さいきん半導体に関連するすべての数字が次々と崩れている。
先月の半導体の輸出は88億5800万ドルを記録し、1年前より8.3％も減少した。 2016年9月（-2.6％）以来で約2年ぶりの、初めてのマイナス転換だ。半導体出荷指数は先月に16.3％減少し、2008年12月（-18％）以来で10年ぶりに最も大幅に減少した。輸出全体に占める割合が25％に達する半導体の不振は輸出を直撃する。企画財政部の「最近の経済動向（グリーンブック）」も「半導体不況」を今年の経済リスクとして指定した。グリーンブックで特定の業種をリスク要因として言及したのは今回が初めてであるだけに、半導体不況は現実になった。
実際、ここ2年のあいだ高空飛行していた半導体価格は、翼のない墜落を繰り返している。 DRAMエクスチェンジによると、昨年の第4四半期のDRAM価格は1年前に比べて11.5％、NAND型フラッシュメモリの価格は8.8％それぞれ下落した。今年の第1四半期にも、DRAM価格は10％以上急落すると予想される。サムスン電子のメモリー半導体の売上げのうち、DRAMの割合は60％に達している。 SKハイニックスは、なんと80％をDRAMに依存している。
このために昨年の第4四半期、サムスン電子の営業利益は10兆8000億ウォンで証券業界の予測値である13兆3800億ウォンを大きく下回った。特に証券業界では半導体の営業利益は、前年の第3四半期13兆6500億ウォンから第4四半期は7兆～8兆ウォン台に、5兆ウォン以上も急落したものと推定する。
産業通商資源部のパク・テソン貿易政策官は、「昨年のような半導体好況は戻ってこないという悲観的な展望が広がっている」とし、「半導体スーパーサイクルが終わったので、今年の上半期までは不振が続くだろう」と展望した。市場調査会社のガートナーによると、2021年の世界のメモリー半導体市場の売上げは163兆2960億ウォンで、昨年より22兆ウォン（12.1％）以上も減少する見込みだ。特にサムスン電子とSKハイニックスが掌握しているDRAM市場の規模は、歴代最大だった昨年の115兆8080億ウォンから2021年には62兆8000億ウォンと、ほぼ半分になると予想される。
グローバルな情報技術（IT）企業の半導体需要が下火になったうえに、さらなる価格下落の見通しで購入を先延ばしにして、半導体需要は不振の沼から抜け出せずにいる。 PC需要の減少、AppleのiPhone販売不振、中国市場のスマートフォン販売の減少などが一度に重なり、半導体価格を際限なく低下させている。半導体サイクルが供給拡大→供給過剰に進入→需要鈍化→半導体価格の下落→出荷鈍化につながり、不況の局面に進入している。業界関係者は、「半導体市場がメモリー半導体を中心に価格調整を受けている」とし、「下半期にはグローバルIT企業が投資を再び増やすかが最大のカギ」だと説明した。
半導体ショックで今年の輸出展望も赤信号が灯った。半導体不振が全体の輸出品目に転移すると、国内経済の一つの軸である輸出が崩れるだろうという懸念が高まっている。先月、13大主力輸出品目のうちのなんと1品目が、前年同期比の輸出増減率でマイナスを記録した。スマートフォンなどの無線通信機器が-33.7％を記録し、コンピュータ（16.9％）、家電（-11.7％）、石油化学（-6.1％）などが次々に墜落した。輸出が増えた品目は船舶と石油製品、自動車だけだ。
しかし関税庁によると、今年に入って10日までに船舶（-29.7％）と石油製品（-26.5％）の輸出もマイナスから出発し、不安感を育てている。乗用車（127.7％）と自動車部品（20.2％）などの自動車が少しずつ回復傾向を見せるが、力不足だ。
品目別輸出の割合が最も大きい半導体の輸出不振に、さらに悪いことには市場別の比率で絶対的な中国市場の低迷という「悪材」が重なり、今年の輸出見通しは暗い状況だ。シン・セドン淑明女子大経済学科教授は「昨年は史上最大の輸出を記録したが、四半期の輸出額は引き続き減少傾向だった」とし、「半導体不況と中国の景気下降などを勘案すれば、今年の輸出は昨年よりも少なくとも5％の減少が予想される」との見通しを立てた。
韓国半導体不振…輸出が次々と墜落
半導体に始まった経済危機は恐怖を越えて、現実になってきているではないかという声が高まっている。
11日、関税庁が発表した今月1～10日の輸出実績は、その始まりに過ぎないという指摘も出ている。「半導体ショック」が国内経済の支えだった輸出をたて続けに強打すると、景気もあっというまに下降局面に進入するしかないだろうという診断だ。
さいきん半導体に関連するすべての数字が次々と崩れている。
先月の半導体の輸出は88億5800万ドルを記録し、1年前より8.3％も減少した。 2016年9月（-2.6％）以来で約2年ぶりの、初めてのマイナス転換だ。半導体出荷指数は先月に16.3％減少し、2008年12月（-18％）以来で10年ぶりに最も大幅に減少した。輸出全体に占める割合が25％に達する半導体の不振は輸出を直撃する。企画財政部の「最近の経済動向（グリーンブック）」も「半導体不況」を今年の経済リスクとして指定した。グリーンブックで特定の業種をリスク要因として言及したのは今回が初めてであるだけに、半導体不況は現実になった。
実際、ここ2年のあいだ高空飛行していた半導体価格は、翼のない墜落を繰り返している。 DRAMエクスチェンジによると、昨年の第4四半期のDRAM価格は1年前に比べて11.5％、NAND型フラッシュメモリの価格は8.8％それぞれ下落した。今年の第1四半期にも、DRAM価格は10％以上急落すると予想される。サムスン電子のメモリー半導体の売上げのうち、DRAMの割合は60％に達している。 SKハイニックスは、なんと80％をDRAMに依存している。
このために昨年の第4四半期、サムスン電子の営業利益は10兆8000億ウォンで証券業界の予測値である13兆3800億ウォンを大きく下回った。特に証券業界では半導体の営業利益は、前年の第3四半期13兆6500億ウォンから第4四半期は7兆～8兆ウォン台に、5兆ウォン以上も急落したものと推定する。
産業通商資源部のパク・テソン貿易政策官は、「昨年のような半導体好況は戻ってこないという悲観的な展望が広がっている」とし、「半導体スーパーサイクルが終わったので、今年の上半期までは不振が続くだろう」と展望した。市場調査会社のガートナーによると、2021年の世界のメモリー半導体市場の売上げは163兆2960億ウォンで、昨年より22兆ウォン（12.1％）以上も減少する見込みだ。特にサムスン電子とSKハイニックスが掌握しているDRAM市場の規模は、歴代最大だった昨年の115兆8080億ウォンから2021年には62兆8000億ウォンと、ほぼ半分になると予想される。
グローバルな情報技術（IT）企業の半導体需要が下火になったうえに、さらなる価格下落の見通しで購入を先延ばしにして、半導体需要は不振の沼から抜け出せずにいる。 PC需要の減少、AppleのiPhone販売不振、中国市場のスマートフォン販売の減少などが一度に重なり、半導体価格を際限なく低下させている。半導体サイクルが供給拡大→供給過剰に進入→需要鈍化→半導体価格の下落→出荷鈍化につながり、不況の局面に進入している。業界関係者は、「半導体市場がメモリー半導体を中心に価格調整を受けている」とし、「下半期にはグローバルIT企業が投資を再び増やすかが最大のカギ」だと説明した。
半導体ショックで今年の輸出展望も赤信号が灯った。半導体不振が全体の輸出品目に転移すると、国内経済の一つの軸である輸出が崩れるだろうという懸念が高まっている。先月、13大主力輸出品目のうちのなんと1品目が、前年同期比の輸出増減率でマイナスを記録した。スマートフォンなどの無線通信機器が-33.7％を記録し、コンピュータ（16.9％）、家電（-11.7％）、石油化学（-6.1％）などが次々に墜落した。輸出が増えた品目は船舶と石油製品、自動車だけだ。
しかし関税庁によると、今年に入って10日までに船舶（-29.7％）と石油製品（-26.5％）の輸出もマイナスから出発し、不安感を育てている。乗用車（127.7％）と自動車部品（20.2％）などの自動車が少しずつ回復傾向を見せるが、力不足だ。
品目別輸出の割合が最も大きい半導体の輸出不振に、さらに悪いことには市場別の比率で絶対的な中国市場の低迷という「悪材」が重なり、今年の輸出見通しは暗い状況だ。シン・セドン淑明女子大経済学科教授は「昨年は史上最大の輸出を記録したが、四半期の輸出額は引き続き減少傾向だった」とし、「半導体不況と中国の景気下降などを勘案すれば、今年の輸出は昨年よりも少なくとも5％の減少が予想される」との見通しを立てた。
- 毎日経済＿イ・サンドク記者／チェ・ヒソク記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-01-11 18:12:11
