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韓、濃くなった不況の影…国債の金利逆転現象


  • 韓、濃くなった不況の影…国債の金利逆転現象
  • 国債の金利逆転現象


債券市場では20年満期の国債の金利が10年満期よりも低くなった。 4ヶ月ぶりに再び現れた現象だ。債券は満期が長いほど金利が高いのが一般的だという点から、このような金利逆転現象は不況を予告するという分析が出ている。特に国債3年ものの金利が基準金利に大きく及ばない水準で動いており、連日コスダック市場から資金が抜けているのも景気低迷と関連が深いという評価だ。

26日の金融投資協会によると、20年物国債の金利は前取引日との比較で2.6bp(1bp = 0.01%ポイント)落ちた1.406%を記録した。 10年物国債の金利は0.5bp落ちた1.426%で取引を終えた。 20年債の金利が10年債よりもむしろ2bp低い「長期・超長期債金利間の逆転」現象が現れたわけだ。去る3月22日に10年物の金利が20年物に比べて0.5bp高い数値を記録した後、4ヶ月ぶりだ。

債券金利の低下はそれだけ債券価格が上昇したという意味だ。 20年物が10年物よりも金利が低いということは、投資家らが満期の長い債券に対してさらに支払う状況が起きているという意味だ。今後景気がさらに悪くなって、金利もまた下がるときに備えて、20年物に需要が集まった結果だ。

メリッツ総合金融証券のユン・ヨサム研究員は、「とうぜん長い債券ほど金利の低下に応じて得ることができる差益は大きくなる」とし、「10年物と20年物の金利逆転は、債券金利が今後さらに低下する信号と見なければならない」と語る。

そのうえ米国では債券金利が上昇している状況で、国内債券の金利は下落しているという点でさらに注目されている。 25日(現地時間)、10年満期米国債の金利は前取引日比で2.6bp上昇した2.078%を記録した。欧州中央銀行(ECB)の金融政策会議の結果が市場予想に及ばず、債券金利の上昇を導いた。一方、国内債券市場は米国債金利の上昇にもかかわらず下落を続けた。債券市場への参加者が、韓国の景気見通しをより否定的に見ていると解釈される理由だ。

国債3年物の金利も、18日の韓国銀行の基準金利引き下げを追加反映したレベルで動いている。この日、3年満期国債の金利は場中で1.3%の下に落ちる姿を見せたりした。韓銀が基準金利を1.5%に0.25%ポイント下げたが、依然として3年物の金利が約0.2%ポイント低い。

コスダック市場の弱勢も似たような脈絡で解釈される。この日のコスダック指数は前取引日との比較で7.61ポイント(1.2%)下落した644.59で取引きを終えた。先月26日に比べて9.13%落ちた数値だ。同じ期間のコスピの下落幅は2.62%にとどまった。変動が大きいコスダック指数がコスピに比べて大幅に下落を見せている様子だ。
  • 毎日経済_チョン・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-26 17:59:57




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