韓、輸出10ヶ月めの「後ずさり」…政府は楽観

9月の輸出は前年比11.7%の減少 

  • 月別輸出増減率


輸出が10カ月連続のマイナスを記録し、輸出不況が長期化局面にさしかかっている。景気低迷が加速する中で輸出までが崩れ、韓国経済をめぐる懸念が大きくなる様子だ。
1日の産業通商資源部によると、9月の輸出は447億1000万ドルを記録し、前年同期比で11.7%減少した。 8月(-13.8%)に比べてやや改善したが、6月から4ヶ月連続で2ケタのマイナスを記録している。

昨年12月に始まった輸出のマイナス行進が10ヶ月目で続いている。 2015年1月から2016年7月まで、19カ月連続のマイナスを記録した後で最長期間の下落だ。パク・テソン産業部貿易投資室長は、「米・中貿易紛争や半導体業況に応じて左右されるだろうが、来年の年初になれば輸出は増加傾向に転換するだろうと予想される」と語る。世界金融危機の影響で12ヶ月連続で輸出のマイナスを記録した2008~2009年と、原油安のショックで19ヶ月連続で逆走した2015~2016年以降で再び最悪の輸出不況が現実化する様相だ。今年一年の輸出は3年ぶりにマイナス成長に陥ると予想され、2年連続輸出6000億ドルの目標も事実上は不可能になった。

貿易収支は59億7300万ドルを記録し、今年に入って最高水準を記録した。しかし、収入が5.6%減少したことによる反射利益だという評価だ。まだ輸入の減少幅は輸出の減少幅より大きくはないが、「不況型黒字」に対する懸念も頭をもたげている。今年に入って4月を除けば、すべて前年比で輸入額は減少した。特に中間財(-4.1%)と資本財(-8.0%)の輸入が減少を続けながら、長期的な輸出力にも悪影響を及ぼすという懸念が大きい。

延世大のキム・ジョンシク経済学部教授は、「輸出が減少する状況で輸入も減りつつ黒字が維持される、不況型黒字姿を見せている」と診断した。輸出の減少と最近になって浮上したデフレがもたらす連鎖作用も問題だ。キム教授は、「物価が下落すれば国内生産品の価格競争力は高くなるべきなのに、このようなメカニズムが機能していない状況で輸出が減ると国内景気の萎縮につながって、再び物価を落とす悪循環に展開することがありうる」と憂慮した。

9月の輸出量は前年に比べて3.1%増加して3ヶ月目で上昇しているが、輸出単価はさらに墜落している。 10ヶ月連続で下落している輸出単価は、9月は今年に入って最大の下げ幅である14.4%も下落した。 3ヶ月目で二桁の下落だ。半導体価格が50%以上の暴落を続けながら、半導体の輸出は前年よりも31.5%減少した。今年に入って最大の減少幅だ。主力であるDRAM価格は9月は3.26ドルにとどまり、前年より55.8%も下落した。 NAND型フラッシュメモリの価格も2.6%下落した。米・中紛争が長期化し、半導体業況の不確実性が依然として大きいからだ。石油化学(-17.6%)と石油製品(-18.8%)の輸出も下落傾向を免れずにいる。国際原油価格の下落にともなう単価の下落が直撃弾になった。 13大主力輸出品目のうちで半導体、石油化学、石油製品をはじめとする8つの製品の輸出が減少した。

  • 対中国輸出増減率(左)と主力品目輸出増減率


3大輸出市場である中国とアセアン、米国に対する輸出も減少幅を大きくしている。中国市場では半導体はもちろん、石油製品、一般機械、ディスプレイなど主力品目の輸出が次々と減少し、11カ月連続のマイナスを記録した。米国でも半導体の需要鈍化などで輸出が2.2%減少した。日本へは輸出と輸入も、今年に入って下落傾向を続けている。主力品目である石油製品や石油化学はもちろん、ディスプレイと無線通信機器なども崩れ、先月の輸出は5.9%減少した。日本からの輸入も8.6%減少した。

ただし7月から日本が施行している、3つの半導体輸出規制措置による影響は大きくないと分析された。3つの項目が7~9月の対日輸入に占める割合は1.6%に過ぎない。対日輸入では半導体装置、金属機械などが大幅に減少した中で、不買運動などの影響で一部の消費財の輸入も低迷した。むしろ8月時点で韓国の対日本輸出の減少(-6.6%)よりも、日本の対韓国輸出の減少率(-9.4%)が大きく現れており、韓国よりも日本がより大きな影響を受けていることが分かった。パク室長は「3つの項目は韓国の対日輸入に占める割合がわずかで、総輸出入に対する影響は限定的だ」と説明した。
  • 毎日経済_イム・ソンヒョン記者/チェ・ヒソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-01 17:40:11